ペルセウス座流星群 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

流れ星・・・今までに何回見た事があるだろうか。

あっお願いごとしなきゃ・・・慌てて、3回唱えた事があるが、それが何だったのかさえ思い出せない。

夏の恒例となっているペルセウス座流星群が日本では、8月12日の夜にピークを迎え、目がくらむほどの流星ショーが見られるのという。極大は8月13日の昼過ぎとなる。ちなみにイタリアも12-13日がピーク。"Lacrime di San Lorenzo"(サン・ロレンツォの涙)と呼ばれている。実際サン・ロレンツォの日は8月11日だが、2日くらいの差はどうってことないらしい?!

ペルセウスは、あの恐ろしいへびの頭のメドゥサを退治し、アンドロメダ姫を救った英雄だ。流星群はそのペルセウス座の辺りから全天に飛び散る。

流れ星は,実は宇宙ではなく地球大気の中で起こっている現象だという。原因となっているのは太陽系の中を漂っている小さな物質で,彗星が残していったチリだったり,隕石のかけらだったり由来は様々。これらの物質が地球の引力に取り込まれ地上へ落ちてくるとき,流れ星となって見えるという。いずれにしても、その物質が地球の大気にぶつかると空気との摩擦であつくなり、あのように輝いてみえるという。

音もなくきらめき、一条の筋を引いて消える光・・・一つの命のようだ。

宇宙は闇。
我々人間にとって、光はきわめて大切なもの。けれど、今私たちは、原発問題ではないけれど、光があるのは、当たり前の生活をしており、ちょっとでも暗いと文句をいいがち。電燈がなかった時代なんて、それこそ、人は“蛍の光、窓の雪”をあかりとして、本を読み、勉強をしたと伝えられている。風流だわ~って目によくないか?!笑

とはいえ、世界には、まだまだ電気の通っていない国さえある。アフリカのある国のある村にいった人の話によると、夜はケロシンランプが細々とついているそう。街灯もない、懐中電灯や提灯さえ買えるようなお金のある人が少ないので、彼らは、日中も部屋を暗くしておけば、瞳孔が開いたままになっているから、真っ暗な夜道も歩けるという。全くもって考えられない話である。

道を作る時には、必ずその部分の木を切っているから、夜空に星の見える部分ができるという。その真下を歩けばいいのだと。

話は基、この時期、平均して1時間に10-20個程度、極大期だと1時間に50-60個の流星群がみれるという。まさに宇宙のショー・タイム。

私たちは、都会の明るい電気の暮らしになれてしまっているので、時に微かな希望の光さえ見えなくなっていることもあるかもしれない。

真砂(まさご)なす数なき星のその中に我にむかひて光る星あり 正岡子規