秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞ驚かれぬる 藤原敏行
この夏ミラノは本当に過ごしやすい。
35年ぶりの涼しさだというけれど、異常気象・・・毎年、暑くも涼しくも異常だ、と聞いている記憶が。
それにしても、ミラノの住宅地は閑散としている。変に車が数台スピードを出して、家の前を通りすぎると強盗団?!と勘違いしてしまう。
一昨日、南イタリアから母子だけ残して、成人した長男を連れてキャンピングカーで隣人が戻ってきた。アパートの前の道路にではなく、裏の中庭に駐車していたのは、プラスチックと缶を捨てに行っていた長男情報で知っていた。それが夜の8時頃だっただろうか。その後我々は外出した。
翌朝、つまり昨日、隣人がやってきて、8時半くらいに不審な人物をみなかったか?と聞かれた。外出していたし・・・というと、たしかに彼らが戻ってきたときは、アパートの前に我が家の車があったのは見かけたけれど、8時半過ぎには無かったよね、と確認済み。中庭にキャンピングカーを停め、荷物を家に運び込んでいたそうだが、一つだけバッグを中庭に忘れてしまっていたらしい。その中に入っていた200ユーロだけが消えていたという。だって、アパート自体に残っている人がほとんどいないし、誰が中庭に入っていったというのか・・・。有り得ない。長男もそのバッグの有無には気づかなかったという。
ところで、この時期、スーパーやメルカートへ行くと、ミラノ居残りのお年寄りか外国人、特にアラブ系が多い。ちなみにアラブ人は今月はラマダン中。子供は断食は免れるようだが、さすがにバールでうろちょろしているアラブ人は見かけなくなった。開いているバールも地元は中国人系ばかり。敢えてしめないんだそうな。近所の通りには3軒バールがあるが、2軒はイタリア人経営。彼らが休みで閉めれば、お客がくるから・・・と中国人の経営者。確かに前を通るとお年寄りがたむろっている!!コーヒー一杯。アペルティーボ一杯で数時間粘っているんだろうな。経営者もPCに向って暇つぶし。笑
8月15日のフェラゴスト、聖母被昇天前後は本当に人がいない。地元の教会は先週、今週ミサは、平日は朝夕あっても、日曜日は朝の11時のみ。平日の変な時刻に教会の鐘がなると、あれっお葬式?!などと勘繰ってしまう。ちなみに、来週のフェラゴストは月曜日。「来週くらいは休みでしょ?」と月曜メルカートのアラブ人の果物屋さんに聞くと、「やってるよ」とのことだった。へ・・・。
話はとぶが、昨年9月10月と振り回された、子供たちの学校の教科書。今年は長女の教科書のオーダーは、リブラッチョという中古本と学校図書を中心にしたところのオンラインでオーダー。1冊だけ入手できず。夏休みのため3週間お店をしめる教会系の本屋に行き、事情を話してみた。彼らも翌日から休みだったので、その時点でオーダーを入れたところで意味はないので、23日にあけるので、もう一度そのときにきてくれ、といわれた。彼らも、長女と同じタイトルの本をオーダーしているけれど、全く受領できず、という。たぶん、現在印刷中だろう、ということ。これまた考えられん!!この期間は何処も動いていないはずだから、8月末に製本し発注ということか・・・とほほ。
イタリアの生活ってロハスなのかな・・・
“Lifestyles Of Health And Sustainability”(健康と環境を重視したライフスタイル)いずれにしてもこのスローさ。何年いても慣れきれず。
それにしても、ヴァカンス明けの人々の顔は、すっきり。とはいえ、ヴァカンス自慢に、ヴァカンス明けに残しておいた仕事や宿題に追われ、たらたら新学期が始まるんだろうなあ。笑