イタリアの学校の教科書は、学年末に翌年度のリストが配布され、自分で文房具屋なり、学校図書取り扱い書店に直接オーダーしないといけない。そして、9月の新学期に学校から、チェードラなる預り証のようなクーポンをもらい、方や学校に、方や書店に提出しなくてはならない。小学校の教科書は無料。中学の教科書は学年ごとに金額が違うが、国から援助されるが、義務教育とはいえ、一部自己負担となる。
大型スーパーでも学校の教科書購入を取り扱っているところもあるが、まずは大抵郊外。ポイントがつくし、割引がきく、といっている友人もいるが、そうでなくても、一回で受け取りがすまない。車はないし、夫が不在気味の我が家では、多少お金がかかろうが、何はともかく近所での受け取りでないと困る。
私立の学校では、さすがにこんな七面倒くさいことは、させられない。学費の中から、きちんと教科書もオーダーされ、とりあえずチェードラだけ配布され、保護者の署名をすればおしまい。私学に上の子達を通わせていたときは、それが普通だと思っていたが、ひとり公立へ行き、2人行き、そして、昨年から3人とも公立へ通いだし、とんでもない状態だった。長女は英語の教科書、長男は抒情詩、次男はなんだったっけ?学校がはじまろうが、出版元から出てこないのだ。有り得っな~い。近所とはいえ、文房具屋に顔を出すのさえ、面倒になり、電話魔になっていたのを思い出す。
そして、来年度の教科書をオーダーしたつもりだったが、まだ長女がまだだった!結局、赤点があり、現在補習クラス登校中。8月末に再試験を受け、初めて進級できる。もう胃がちくちく・・・さすがに、高校生になると成績表は本人に直接わたされるが(日本じゃあそれが普通だけれど、こちらイタリアは小中学校は親がじきじきに成績表を取りに出かける)補習云々の通達は親が直接学校に出向き、署名が必要となる。それでも、補習が必要な生徒のリストが山のようになっているのを、受付でみかけ、異様というか、それでいてちょっと安心のような・・・笑 それでも、進級がはっきりしなくても、進級時の新教科書の手配はそちらで判断お願いします、と学校側にきっぱりいわれる。あーやだな、やだな・・・と思いつつ、日が過ぎていくが、気づくと間に合わなくなるぅ~。
その前に、夏休みの宿題のテキストも自分でオーダーしなくてはいけないのだった。次男はすぐに取得できたが、長男は、数週間またされつつ、文房具屋の店主も状態がわからない、と情けない事をいう。たしかにそれが実情なんだろうけれど、大本の本屋さんって、今の時期が稼ぎ時でしょ!なんで、ないわけ~?!待ちに待たされたフランス語のテキストは結局入手不可、と今日いわれた。本屋を替えても、ほぼ同じ状況だと思いますよ、といわれる。まあ長男のみの問題ではないだろうが、じゃあどうすればいい?フランス語の先生と連絡をとって代わりのテキストを紹介してもらうか、その文房具屋でも長男と同じ中学から10冊のオーダーがはいっているから、全員で本を替えてみる(そんなのありえる?)か自分(店主)が代わりの本をさがしてもいいが(これまた、そんなことあっていいの?全責任とってくれるの?)・・・どうします?と逆にきかれてしまった。もうこの時期、学校の先生と連絡をとるなんて不可能。はっきりいって、担任であろうが、携帯番号はもちろん、メールアドレスさえ知らされてないので、担任でない教科の先生の連絡先なんてわかるはずないし、学校も教えてくれる事はもちろん、連絡を取ろうとすることさえありえないだろう・・・有り得ない!だいたい、私はもちろん、長男さえフランス語の先生の名前をしらないのだから、どういう親子か・・・というよりも、所詮、皆いい加減なんだな。笑
どうしたものか、他のクラスメートの親御さんと連絡をとってみるか・・とりあえず、長男の親友の母親であり、クラスの学級委員をしているパオラに電話をしてみた。が、すでにフランスでヴァカンス中。電話に出ない。長男にきくと、あートマーゾはなんだかしらないけど、その本持ってるらしいよ。なんで?!じゃあ親身に話を聞いてくれる事はないだろうな。笑じゃ、誰に電話する?その前に、リブラッチョ(学校図書及び古本扱い店)のサイトをチェックしてみるか・・・と思い、HPチェック。ありました、ありました・・・3日以内に届きます。って!!7.5ユーロ。
支払いはカードか代金引換。最近、2度もスキミングされ、ロシアで引き落とされていた事が発覚し、どうもカードを使う気になれない。
というわけで、代替でオーダーしたら、なんと本代以上の配達料と手数料がついてしまい、計19.5ユーロ。有り得ない!!
とはいえ、もうこれ以上、本取得の為にエネルギーは使いたくないというのが本音。絶対、これでもかっ!というくらい9月以降、文房具屋か本屋を行き来し、その度にがっくり来るのが目に見えているし。
あ~っ、先進国でありながら、なんと要領と効率の悪い国よ。本屋がヴァカンス・モードでどうするっ!!(ちなみに近所の図書館も5月半ばから45日間工事の為、休館中。ということは、もちろん8月一杯あかないということだろうな。9月一杯かな・・・は~。)
http://www.libraccio.it/