ゴキ発見! | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ここ数年、夏になると気が狂いそうになるには、ゴキブリが度々やってくること。

アパート(家の外)の廊下や階段にやって来て、隙間から家に入って来てしまうらしい。あとは、換気扇や水道管ということもあるだろう。

昨年は、アパートの中庭の植木類に消毒が年に数回入るのだが(特に蚊よけのため)苦しんで出て来たゴキがベランダでお陀仏だったところを数回見かけている。もう脳裏に焼き付いて、夢には出てくるし、発狂しそう。

ゴキは、水周りに注意とよく聞くが、1滴の水でも何週間も生きていられんだそう。そして、お腹が空けば何でも食べる。「ごきぶり」の語源は「御器かぶり」。茶碗までかじるという意味なんだそう…こわすぎ!!

玉ねぎとビールが大好物で、狭い隙間と食べ物のカスがあればどんどん繁殖する。食べ物のカスや水があるところといったら、まず「シンク」。日本みたいに、三角コーナーなどの生ゴミ置き場はおいていないけれど、今朝発見!夫が台所用洗剤だけかけて、あとは頼む…と会社へ行こうとするので、お願いだからトイレへ流して!!といって処分してもらった。ほらっと目の前に出して来たが、とっさに目をつぶったので、実物は見ていないが、かなり大きかったらしい。外からつながっている換気扇から入ったか、まどから直接入ったのか、想像するだけで、鳥肌が立つ。

布きんや雑巾は、濡れたままにしておくと水分を提供することになってしまうので、よく石けんで洗って、酢水に浸し、よく絞ってすぐに干すのがいいらしい。台所が酢臭くなりそう?!

それにしても、ゴキの歴史は人間より深く長い。出現したのは約3億年前の古生代石炭紀で、「生きている化石」ともいわれるそうだ。なんと、しぶとい!!古生代から絶滅せずに生き残ってきたことから「人類滅亡後はゴキブリが地球を支配する」と言われるほどだが、話によると、酸素がなくても10日くらいは生きられるとか。核戦争が起ころうが、やはりゴキだけは生き残るのだろうか。あー不愉快。

そして、また変わったことをする人もいるもので、93年に,岡山でゴキブリの品評会も開かれている。当初はゴキブリの大きさを競うだけだったものが、最近はゴキブリの艶を競ったり、ゴキブリレースを行うなど、年々多様化しているとか。そんなのみたら、気絶しそう。

余談であるが、ほぼ全世界で食用・薬用として用いられ、国によっては養殖も盛んだとか。恐ろしすぎて、ムカムカしてくる…

>清潔な環境下で育成すれば臭みも少なく、種類によっては可食部も大きい。調理法は食人口の多さから極めて多岐にわたるが、東アジアでは油揚げが一般的である。ただしこれは食用種や野生種の話であり、一般家庭の台所などから見つかる個体は有害物質の生物濃縮が進んでいる危険性が高く、食用するのは不適切である。
民間療法では地域ごとに様々な効能が謳われているが(無論、迷信が殆どである)、牛馬の骨折や捻挫に湿布として用いることは広域で行われて来た。有効成分は各種脂肪酸であると推測され、臨床例ではサツマゴキブリの遊離脂肪酸から溶血作用が報告されている。また、これらの薬効は日本の薬局方では認められていないが、シナゴキブリの乾燥品は漢方薬「シャチュウ」として入手が容易である。

いやいや、どんな病気になろうとも、ゴキだけにはお世話になりたくないな。