我は咲くなり | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

お陰様で、今日(5月26日)夫が無事に?50歳の誕生日を迎えた。とはいえ、今週は出張中で本人不在。

昨年は、ミラノで開業し10周年を迎えたが、記念イベントをしたかったにも関わらず、本人の体調不調で企画さえ立てられず。もうだめだ、死ぬかもしれない…原因不明のしびれや体調不調で何度も帰国、検査。いくら使ったものか。その度に私の胃も縮まる思い。もう家族で帰国したほうがいいんじゃないか。それでも、子供達の教育問題もあるし…本当に悩む一年だった。

体調は良くなったわけじゃないが、とりあえず本人の騒ぎも少し、落ち着き、なんとか60までは生きられそうだ…ってさ…汗。思い込み激しすぎるんだよね。周りの家族がその度に、今後の身の振り方をどうすべきが考えなきゃいけない。私も、まだ若いし…笑

50歳か。
まだあと数年あるのでわからないけれど、
「五十にして天命を知る」ことができるのだろうか。
「四十にして迷わず」そりゃ嘘ね。生きていく度胸は徐々についてきているけれど、迷うことばかり。

ところで、昨日友人がMixiの日記で素晴らしい人物を紹介されていた。

大類土岐(おおるいとき)さん。72歳の時にカナダに移住した一人息子について自分もマニトバ州のWinnipegに移住。それまで「妻/母」しかやってきておらず、自分だけ日本に残るだけの理由も友も親戚もおらずで不平不満文句不安言いつつ、英語もわからないまま。

当初は一人息子とその嫁に相当な負担、もともと日本にいた時も近くによると「暗澹とした不平/不満」がにじみ出るのが感じられるような方であったそうだが、若い頃に絵を習った事があるというなら絵を習って英語の勉強すればと嫁が発案。

新しい言語を72歳で習得した上、とうとう異国で画家になってしまったという。
http://www.winnipegfreepress.com/arts-and-life/entertainment/arts/art-gave-septuagenarian-new-lease-on-life-122381358.html

友人いわく、直接存じ上げられていたそうで、日本で過ごした最初の72年間はまるで最後のカナダでの13年の為の準備期間というか前奏曲というか....カナダでお目にかかった時は別人のように若返り生き生きとしておられた。日本にいた時はくらーーい未亡人だったのに、だそうな。自殺未遂も何度かあったと上記記事で読んだ。

そんな彼女も先月お亡くなりになられた。享年85歳。自画像から見る彼女は非常に聡明な方で、過去の不平不満の陰鬱ささえ信じられない。

人生、いつ花が咲くかわからない。

ひと 見るも良し
ひと 見ざるも良し
我は咲く咲くなり

お天道様の元で健気に咲く花は、懸命にその命を果たしているように見える。それは、ある意味人間と同じかもしれない。大きな花もあれば、小さな花もある。目立つ花もあれば、地味な花。早咲き、遅咲き。お店で売られる花もあれば、道端でひっそり一生を終える花もある。他の花と優劣を比べることなく、自分にしか咲かせられない花を一番美しく咲かせることが花の使命だとすると、我々人間も与えられた命を大切にし、他人に左右されず精一杯生き抜くことが、使命ではないだろうか。

いずれにしても、年を取るのも悪くない。
70歳になったら何をしようかな?
80歳になったら次はどうする?

新しい国、新しい言語、新しい仕事…

いつもの通り、話がずれてしまったが、夫よ、50歳、おめでとう。
とりあえず、健康だけは気をつけて。大切なのは、本人の意思。私は使用人じゃございません。笑

http://www.tokiorui.com/