よく、感情的になってしまったとき、発言する前に10秒待て!という。口から出てしまった言葉は取り返しがつかない。
「美人はゲイよりまし」といったのは、ベルルスコーニ。まあ彼は10秒待ったところで、同じことをいっただろうな。笑
今回、論争になっているのは、ミラノの元市議員のティツィアーナ・マイオ―ロの発言。ここ数年、ミラノの学校給食や教育改革に関しては、常に彼女が声明を発表してきていた。
話の始まりは、先週ローマのカンポ・ロム(ジプシーが滞在しているところ)で火事が起こり、4人の子供が死亡し(3歳から11歳)昨日ローマのトラステヴェレにある教会で葬儀が行われた。
ロムが住むバラックが火災による死亡事故は過去に何度もある。バラックは撤去すべきだ。あまりに危険だ。と常に警告されてきていたはず。
この件に関し、ミラノにもロムは多く、常に教育問題、衛生問題、すべてにおいて問題は多く、マイオ―ロ自身もそのカンポ・ロム(バラック地域)を訪問しているが、その経験上をラジオのインタビューで答えたことが引き金に・・・
「ロム以外の民族は皆統合できる。」「彼らには働く気がない。」「子供たちを盗みに行かせている。」・・・などなど。
しかし、一般の人たちがその辺で文句を言っているのと、公の人間が電波にのって悪口が流れてしまうのは、大きな違い。
「うちの犬の方が、ロムよりしつけられている」とまで言っちゃった。また、彼らに家を与えるべきだといったナポリターノ大統領に対しても、「何も状況がわかっていない」と批判。まあね・・・そこはぐぐっとのみ込まないと。
そこで、「世界一美しい閣僚」といわれるマラ・カルファーニャ機会均等相。「受け入れがたい!人種差別だ!」とマイオーロを批判。「政治機関は例外なく、一致し、平和共存のために働くべき」とし、謝罪を要求。
ちなみに、彼女は元ショー・ガール。ミス・イタリアでもファイナリストとなったが、大学で法律を学んだ頭脳明晰な美女。当然ながら? 美女大好きなベルルスコー二の目がとまり、政界入り。この5月に結婚予定。
と、話はずれたが、マイオ―ロは謝罪後、辞職表明。
たしかにね・・・表向きのご意見はあるけれど、政治家の家庭はお子さんを公立の学校には行かせないでしょう?
一応市は彼らに住むところを与える代わりに子供には教育させるよう交換条件をだしている。彼らは大抵郊外に住んでいるので、ATMが彼らの子供たちに専用にスクールバスを出しているのだが、今年は次男が通う学校には、このバスは来ていない。卒業したのだろうか?不明。長男の中学には、長女が在籍していたころから、在籍しているはずのロムの子供がいるが、出てきた事実なし。まあ共存という意味では、やはり難しい。
ロムだけではない。外国人が多い学校に子供を行かせることだって、敬遠するイタリア人が多いのは事実。本音と建前・・・かなり厳しい。
信号の青は進め、赤は止まれ。黄色は日本人の基本的認識としては、「止れ」でしょう?
安全に停止出来ず止む終えない場合だけ、そのまま進んで良いのでは?
でもイタリア人は、青はとにかく進め、黄も進め、赤は注意して進め・・・とはいわなくても、やはり黄色はオプション。そんな人種だもの・・・『待て』という方が難しいのかもしれない。笑
http://roma.corriere.it/roma/notizie/cronaca/11_febbraio_9/lutto-cittadino-bambini-181432387487.shtml
http://milano.corriere.it/milano/notizie/cronaca/11_febbraio_9/maiolo-bambini-rom-educare-cane-piu-facile-181429839559.shtml