私は、ブルガリアのソフィアにある美大を支援したことがあります。
キャンバス、絵の具が不足していたので贈り続けました。
4・5年経つと、画材もブルガリアで手に入るようになり中断しましたが、自由経済圏に入ったブルガリアが直面したのはインフレの進行でした。
給料が実質的に下がり、生活苦にあえぐ美大の教授方と生徒(平均30歳)の作品を買い取ることで支援しました。
絵画を買ったものの、保管スペースに困り、大手の物流倉庫に預けることで対応しましたが、毎月倉庫代が必要なので、年金生活者の私としては大きな負担です。
そこで、この不況に打ち勝っているらしい友人に買い取りを依頼したところ、額縁代で200枚ほど買ってくれ、やれやれ・・・と気持ちの整理ができましたが、私が逝った後、2人の娘は、未だ私が所有する絵画をどのように処分するのだろうと心配になり、ブルガリアの知人に私が買った芸術家達の消息を問い合わせたところ、ほとんどの人が亡くなっていたので愕然としました。
そうだ、私はローズオイルのおかげで元気ですが、今年8から後期高齢者だと思い至りました。
私の手元に残る芸術作品は、私が買った時の20倍になっているそうです。
が、一人一人の画家の顔を思い出し、作品についての思いを語り合ったことがどうしても心をよぎり、売ること等できそうもありません。
№353
(2011.2.8)