今日は九州の長崎や鹿児島などで、ひょうが観測されました。また落雷の影響で、停電となったところもありました。
この原因は、大陸から近づいてきた寒冷渦です。上空に強い寒気を伴っています。日曜日はこの寒冷渦の影響で、中国北東部の河北省で季節外れの大雪が降りました。15センチも積ったところもあったほどです。
この低気圧、明日は日本各地に不安定な天気をもたらす見込みです。局地的に激しい雷雨となる恐れがあります。さらに、竜巻にも注意が必要です。
明日朝9時の上空の予想天気図を見てみますと、広い範囲で-20度以下の寒気が覆う見込みです。さらに、地上では20℃以上に気温が上がる予想で、上空と地上との気温差が非常に大きくなります。
2013年に埼玉県越谷に竜巻が起きた時の、上空約5500メートルと地面の気温差は約40℃でしたので、明日も何らかの激しい天気が起こる可能性があります。明日は急な天気の変化に十分注意してください。
さて、竜巻と言えば、先週木曜日にアメリカイリノイ州で巨大な竜巻が発生しました。その全貌が分かってきましたので紹介したいと思います。この竜巻による死者は2名、けが人は22人に上りました。詳細は下記のとおりです。
竜巻の強さ:EF4(上から2番目に強いカテゴリー)
推定風速:90m(2年前にフィリピンを襲った台風の風速とほぼ同じ)
幅:700m(平均幅は100mほど)
移動距離:50km(東京から埼玉の熊谷、または鎌倉までの距離と同じ)
この日は、この竜巻の他に全米で13個の竜巻が発生しました。アメリカは春が竜巻のシーズンです。



