豆台風6号、日本に接近 | 森さやかのブログ

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この時期としては異例の強さの台風が日本に向っています。





台風6号(国際名ノウル・韓国語の夕焼けの意)は、強い勢力のまま北東進を続けています。もし日本に上陸をすると、観測史上4個目の、4・5月に日本に上陸した台風となります。









↑ひまわり8号による鮮明な衛星写真










台風6号は、金曜日夜、猛烈な勢力まで発達し、日曜日午後にフィリピン北部に最接近しました。60mを超える突風も観測され、家屋を修理していた二人が感電死するという痛ましい事故が起こりました。





しかし、20115月に、6号よりも弱い台風1号が同じような進路をたどった際には、フィリピンで20名以上の死亡が伝えられました。今回被害がそれほどまで大きくなかった理由は、6号の中心が若干東の海上にずれたこと、また事前に3500人規模の避難が行われていたからでしょう。





ちなみに、米やコーンの農家にとっては恵みの雨となったようです。







さて、この6号、衛星を見て見ると、その小ささが際立っているような気がします。台風の大きさは一般的に強風域の直径で分類されるのですが、6号は190km(月曜15時現在)。通常の台風は300500kmが平均ですので、100km以上も小さいようです。『気象と災害(加藤茂数著)』によれば、直径200km未満の台風は豆台風と呼んでいいようなので、6号はまさに、お豆台風。










ただ、豆台風は名前こそかわいいですが、小さいがゆえに勢力を維持しやすく、天候が急に悪化するという危険をはらんでいます。







今後、6号は沖縄諸島を通過、その後、本州に向かう可能性があります。特に移動速度はすさまじく、火曜日から水曜日にかけては本州付近を時速70kmで駆け抜ける見込みとなっています。





余談ですが、交通事故は時速70kmが死のラインと呼ばれているようで、高速道路の法定速度を70kmに落とそうという運動も行われているようです。とにかく、6号は猛スピードで動くようです。










足が速いため、木曜日には日本からすっかり離れそうですが、これで安心してはいけないようです。早くも台風7号(国際名ドルフィン)が発生しています。5月に台風が7つ発生することは、観測史上初めてのことです。