「これまで見たことのないほど最悪の事態に備え、あらゆる対策を講じてほしい。この暴風雪を過小評価してはならない」
週末、ニューヨーク市長は、市民にこう呼びかけました。
発達した低気圧と寒気の影響で、月曜日から火曜日にかけて、アメリカ北東部(ニューヨーク・ボストンなど含む)に暴風雪が予想されています。この冬の嵐は、前代未聞の規模となりそうで、すでにおよそ1,800の航空便が欠航を決めています。
下の図のオレンジの部分は、暴風雪警報を表しています。このように、海岸線にまで暴風雪警報が出されるのは非常に珍しいことです。
(↑NOAAより。月曜日朝)
この低気圧はノーイースター(nor'easter)と呼ばれ、この地域に大雪をもたらす典型的な嵐です。ノーイースターは、北東風を巻き込みながら東海岸を進むため、冷たく、湿った空気を引き寄せるのです。
東京に雪をもたらす南岸低気圧(南の海上を移動する低気圧)と、よく似ています。
ニューヨーク中心部に、月曜日から火曜日にかけて予想される雪・風などは以下の通りです。↓
降雪:76cm(過去の記録は2006年に観測された68cm)
最大瞬間風速:30メートル
気温:マイナス7℃以下
気象機関や、テレビでは、不要不急の外出を控えるように呼びかけています。
ノーイースターの進路(NOAAより)↓

