今週21日、東京では今季4度目の雪が降りました。
気象庁によると、12月は強い寒気が流れ込んだ影響で、全国的に寒い日が続きました。また、雪を含めた降水量は、北海道から東北の日本海側で平年の2倍ほどと、観測を始めて以来、最も多くなりました。
前にも書きましたが、ある調査結果によると、日本人の約40%が春好きなのに対し、冬が好きな人はたったの4%。冬好きは最も少数派だそうです。ですから、大多数の日本人が、今年の寒さに相当まいってしまっているのではないでしょうか。私も冬は苦手です。
ただ、無理やりにでもこの冬の良さを語るなら、それは、冬らしい景色が、例年以上に美しく、そして早めに見ることができるということではないでしょうか。
たとえば、山形県の蔵王では、例年よりも早く樹氷が成長し、今が最盛期となっているようです。樹氷は英語では“スノーモンスター"と言われていますが、本当に、中に何かしらの生き物が入っているようです。
↑山形市観光協会より
また、流氷の季節も到来しました。20日火曜日、北海道・網走の海岸に今季初めて流氷が接岸しました。今年は平年よりも14日も早いのだそう。北海道は、北半球で最も南に位置する流氷観測スポットなのです。
ところで、外国人に人気の冬のスポットと言えば、長野県志賀高原の地獄谷温泉です。こちらでは、お猿の入浴シーンが見られます。
では、外国で見られる、美しい冬景色は何でしょう。
個人的には、この二つを見てみたいと思っています。
その1:中国・吉林省の霧氷
↑Gabrielle Jaffe, BBCサイトより
近くを流れる松花川の水蒸気が、氷点下20度以下の空気に触れて、0度以下の水滴で出来た霧(着氷性の霧)ができます。そしてそれが木などに付着しできる光景です。一般的には、「雪柳」だとか「雪華」とも呼ばれています。
毎年、2月末まで冬のフェスタが開かれているのですが、面白い企画があります。女性が、ビキニを着てスキーをするコンテストをするんです。寒すぎですよね…。
その2:カナダ・アブラハム湖の凍結
↑ smithsonianmag.comより
凍った湖に、まだら模様ができて、幻想的な光景を作り出しています。まるで宝石のようですね。この模様の正体は湖の底から放出されているメタン。表面が凍っているために、気泡が氷の下に閉じ込められているそうなのです。その証拠に、氷の上から火を近付けると、大きな火柱が上がるようです。
こうした景色が拝めるなら、冬もまんざらでもないかもしれません![]()
*参考文献*
中国
http://www.harbinice.com/attraction-v277-jilin-rime-ice-snow-festival.html
http://www.bbc.com/travel/feature/20150114-the-quest-to-see-chinas-extraordinary-frozen-fog
カナダ


