“歌舞伎町の雑居ビル、外壁タイル落下 現場は一時騒然 (朝日新聞)”
今週、こんなひやっとするニュースが飛び込んできました。深夜人々で賑わう歌舞伎町で、突然外壁タイルが落ちてきたのです。末恐しいったらありません。中には一メートル手前に外壁が落下した人もいて、よくけが人が出なかったものだと思います。
そして今朝テレビを見ていましたら、これは今冬の寒さが一因であると言っていました。外壁にしみこんだ水分が、氷点下の気温で凍り、水が氷になると膨張するので、外壁がはがれてしまったというのです。これを「凍害」といい、これが原因で、2006年カナダのケベック州で大きな橋(デラコンコルド跨道橋)が崩落する事故も起こっているようです。水の膨張力は恐るべしです。
さて、今季アメリカ北東部では、屋根の崩落が続いています。原因は豪雪。過去2週間で、3回も大雪に見舞われました。去年は東京で2週続けて大雪が降りましたがそれ以上です。
特にボストンでは記録的な雪となり、今季すでに約2メートルも降っています。これは年間の雪の平年値の約2倍に相当します。
この雪をすべて集めると近隣の球技場の90杯分、ちなみに、除雪車が今までに移動した距離は、なんと月と地球の距離よりも長いそうです。この雪をどうするのか人々は頭を抱えています。
さらに追い打ちをかけるように、木曜日も雪が降り、さらに週末には強風を伴って再び雪の恐れが出ています。また気温も来週にかけてずっと氷点下なので、雪が解ける気配はありません。
一方で、反対側の西海岸では全く逆のことが起こっています。ロサンゼルスでは、今週真夏の陽気が続いているのです。最高気温は30℃。この時期の平均は20℃ですから、10度も高い気温なのです。
これはこの地域特有の山おろしの風「サンタアナ」によるものです。フェーン現象をもたらす東寄りの風ですが、季節外れにこれが吹いているおかげで、気温が高く、晴れの状態が週末まで続く見込みです。
今冬、アメリカではこうしたアンバランスな天気が起きています。
