冬好きの人は少ないようです。
Niftyの調査によると、日本人が一番好きなのは春、次が秋、夏と続き、一番少ないのが冬のようです。春好きは42パーセントもいるのに、冬好きはたったの4パーセント。やはり身にこたえる寒さは嫌われる最大の原因なのでしょう。
先日から紹介しているアメリカ中部・東部の大寒波ですが、とんでもないことになっています。ミネソタ州では月曜未明、気温がマイナス40℃まで落ち込みました。”世界で最寒の定住地”として知られるロシアのオイミャコンのその日の最低気温よりも、なんと約10度も低い値でした。
強烈な寒波と雪などの影響で、月曜日だけで約3700便が欠航。多くの学校が休校となりました。週末の雪嵐とこの寒波で16名の方が亡くなったとBBCは伝えています。また五大湖の一つ、ミシガン湖は凍りつきました。
寒気の中心は東に移動しており、東部は火曜日がもっとも寒くなる見込みです。たとえばニューヨークでは最高気温はマイナス12℃(この時期の平均約4℃)。火星の日中の気温はマイナス10度くらいなので、地球外の惑星よりも冷え込みます。また南東部のアトランタはマイナス3℃となり、平均より15℃も低くなります。
この寒気に加え、風が強いために体感温度は強烈なものとなります。
アメリカにはWindchillという概念があります。日本語だと、風速冷却。風によって実際の気温よりも寒く感じられるので、冬は気温よりも、windchillを考慮した体感温度のほうがより重視されます。
日本にはありませんが、アメリカやカナダにはWind Chill警報・注意報なるものがあります。低温と強風により、体感気温が命にかかわるほど低くなるときに発令されます。
下記は、日本時間火曜朝10時現在に発令されているアメリカの警報です。薄い青で表示されているところがWind chill警報および注意報です。相当広範囲に出されています。
ちなみに、各大陸の最低気温の記録は下記の通りです。
目を疑うような数字が並んでいます。
北アメリカ大陸:マイナス63℃
(1947年2月3日カナダ)
アフリカ大陸:マイナス32.8℃
(1935年2月11日モロッコ)
ヨーロッパ大陸:マイナス58.1℃
(1978年12月31日ロシア)
オーストラリア大陸:マイナス23℃
(1994年6月29日ニューサウスウェールズ州)
(※世界気象機関 調べ)
日本の過去最低気温は1902年に旭川で観測されたマイナス41℃です。
*参考リンク*
Nifty
<http://chosa.nifty.com/cs/catalog/chosa_report/catalog_130124001661_1.htm
>
BBC
<http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-25609411 >
