シリア難民を襲う、大雪と寒波 | 森さやかのブログ

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「テントは風で吹き飛ばされ、子どもたちは雪と風にさらされている」


レバノン内陸部のシリア人難民キャンプで聞かれた声です。


大雪と寒波でテントが壊され、暖房器具や毛布が不足しており、避難民にとって非常に過酷な環境となっています。レバノンには80万近い人々が避難生活を強いられています。


その悪天をもたらしているのは、数年に一度の勢力と言われるほどに発達した低気圧(名前:Alexa)と、北からの強烈な寒気です。火・水曜日にレバノン内陸、シリア、トルコ、イスラエルなどで吹雪をもたらしました。


(↓トルコの気象局より)

トルコの南にある低気圧、これがAlexa


線が南に下がっているのは、寒気流入の証拠


10月頃から3月頃にかけては雨季なので今は降水量の多い時期ですが、それに加えて異常な寒波で大雪となっています。


それでは、一体どれだけ寒いのでしょうか。下記をご覧ください。木曜日の予想気温です。




(数字 左:最高気温、右:最低気温)


平年を10度前後下回る寒さです。イスラエルのエルサレムやシリアのダマスカスでは土曜日まで雪が続く見込みで、来週にかけても平年を大きく下回る気温が続きそうです。


国連や支援団体は緊急対策をすでに開始しており、国際社会に対しても更なら支援を呼びかけています。


下記より大雪の映像が見られます↓

http://america.aljazeera.com/watch/shows/live-news/2013/12/heavy-snow-hammersrefugeecampinlebanon.html

(アルジャジーラより)