先ほど「ブリザードの季節」の中で、日本の最低気温の記録が、1902年1月25日に旭川で観測されたマイナス41度と書きました。NHK気象ハンドブックによると、マイナス40℃以下は「小鳥やカラスが凍死して落ちるくらいの寒さ」だと言います。まさに恐怖映画の世界です。
でもこの寒さはまだまだ序の口と言えるような気温が観測されました。
その温度、なんと驚異のマイナス93.2℃![]()
マグロの冷凍温度、マイナス60℃をはるかにしのぐ寒さです。
NASAによると、2010年8月10日に南極で史上最低となるこの気温が観測されたとのことです。
それ以前の最低気温の記録は、南極の旧ソ連ボストーク基地で1983年に記録されたマイナス89.2℃でした。なおボストーク基地は内陸部に位置し、標高3,488mの高地にあります。今回の記録はボストーク基地よりも標高が高い場所だとのことです。
ただ、この気温は宇宙を漂う衛星の高精度のセンサーを使って観測されました。ボストーク基地の気温は地上観測であったので、地球の最低気温としてギネスに登録されるかはまだ不明とのことです。
ところで、なぜ地球の最低気温は南極で観測され、北極ではないのでしょうか?
意外ですが北極と南極の気温は約10~20度くらいの差があります。南極のほうが断然寒いのです。それは、南極は大陸であるのに対し、北極は氷の塊であることにあります。よく晴れた冬の朝に気温がぐんと下がるように、大陸である南極では放射冷却が起こります。また、北極の氷の厚さは数メートルであるのに対し、雪の積もった南極大陸の標高は最大で約4000メートル台です。これらの原因により、南極が地球で最も寒くなります。
話は変わりますが、以前、堺雅人さん主演の「南極料理人」を見ました。くすくすっと笑える面白い映画であったと同時に、極限の寒さの中でどのようにして美味しい食事を作るのかを知ることができました。皆様もぜひご覧になってみては![]()
*参考資料*
国立極地研究所
http://polaris.nipr.ac.jp/~academy/jiten/tairiku/03.html
ロイター記事
http://www.reuters.com/article/2013/12/10/climate-cold-idUSL1N0JP03720131210
南極料理人
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%A5%B5%E6%96%99%E7%90%86%E4%BA%BA