英語のwinterの語源はゲルマン語の「水」を意味する"waeter"です。この水とは、雨や雪を意味します。
冬のはじまりは、気象学的には12月1日から、天文学的には12月後半の冬至の日となります。
ただwinterの語源が示すように、我々が冬の本格的な到来を感じるのは、初雪が見られた日ではないでしょうか。
東京の初雪の平年日は1月3日です。昨冬はというと1月14日でした。都心で8センチもの積雪となりました。
この日は私にとって生涯忘れることのできない日になってしまいました。なぜなら、高速道路の雪による渋滞と通行止めで、タクシーの中に7時間も閉じ込められてしまったからです。通常は30分の距離でしたので、14倍もの時間がかかってしまいました。
余談ですが、お気の毒なのはタクシーの運転手さんでした。首都圏の高速道路では通常距離で加算されるだけで、乗車時間では加算されないそうなんです。つまり、同じ距離なら時間が倍かかろうが、5倍かかろうが値段は同じなのです。なのであの日、タクシー料金はいつもと変わりませんでした。私とっては不幸中の幸いでしたが…。
とにかく、そんなこともありましたから、今年は雪の情報に大変敏感になっています。
世界の天気を見ていると、今年は主要な都市で初雪が例年よりも早いことに気がつきます。たとえば、モスクワでは10月1日に早くも初雪を観測しました。いつもの年よりも一か月ほど早い初雪です。アルプス山脈などでもすでにだいぶ雪が積もっており、フランス・オーストリア・スイスなどでは例年よりも早くにスキー場を開けるようです。
またニューヨークシティーでも例年は12月15日なのですが、今年は一か月以上も早い11月12日でした。明日水曜日の夜も気温が氷点下まで下がるため、雪の予想が出ています。
日本はどうかと言いますと、その逆で、すでに雪が降ったところでは例年より遅いところが多かったようです。たとえば、富士山は10月19日(例年9月30日)、札幌は11月8日(例年10月28日)でした。
今後はどうなるのでしょうか。
昨日気象庁から出された3カ月予報によると、今年は全国的に寒冬となるようですので、早めの初雪となるところが多くなるのではと思われます。
みなさんも雪の日の交通渋滞には、十分お気を付けくださいね。私が言うのもなんですが…。