一体、「藤原の効果」は起こったのか? | 森さやかのブログ

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先週はいろんなことがありました。インターネットでは、「笑っていいとも終了」とか、「みのもんた」とか、「iPad Air」などなどさまざまなキーワードの検索があったようです。その上位30の中に唯一、学術的な用語がランクされていました。それは「藤原の効果」です。


台風27号と28号が接近する予想が出ていたために、互いに影響し合って稀な動きをする可能性があると、各放送局の気象キャスターが口をそろえて言っていましたね。


台風27号は、先々週からずっと日本に災害をもたらすのではないかと懸念されてきましたが、幸いなことに日本の南海上を進み、多大な被害をもたらすことなく去って行きました。28号も、小笠原諸島に高波などをもたらしましたが、ほとんど大きな被害は報告されずに終わりました。


台風が去ったと同時に関心も失せて、「藤原効果」について語る人も調べる人もほとんどいなくなりました。でも気になる人はまだ気になっていると思います。一体藤原効果は起こったのでしょうか?


まず台風は想定外の動きをとり、迷走するのではないかと言われていました。しかしこれは起こらなかったようです。むしろ27号は先を行く28号の動きに沿うように一緒に東に進みました。


実は、藤原の効果にはいくつかのタイプがあります。こうした連れ添うような動きもその一つなんです。


ということで、地味な動きではありましたが、いわゆる「藤原の効果」は起きていたといえます。


ところで2つの台風は、日本の東の海上に抜けた後、共に温帯低気圧へと変わりました。その後合体して、一つの低気圧になり、現在も太平洋を東進しています。しかも面白いことに、他のいくつかの低気圧と合体してさらに発達を続けています。


このように温帯低気圧同士はよくくっつくことがあります。それにより勢力を増した例は数多くあります。その中でも多くの人に記憶されているのが、去年のちょうど今頃に起きた、あの出来事です。


ハリケーン・サンディーが、アメリカ東海岸を北上、温帯低気圧に変わったあとに、大陸を東進してきた低気圧と合体し、アメリカの大都市に未曾有の大被害をもたらしました。ハリケーンカトリーナに次ぎ、アメリカ史上2番目に多くの人的被害を出した嵐となりました。アメリカで約100人が死亡、850万世帯が停電に陥り、交通機関も完全に麻痺しました。大陸からやってきた低気圧は寒気を伴っていたので、大雪をも降らせました。


ちょうどハロウィーンの時期に現れたこともあり、"フランケンストーム"(フランケンシュタイン+ストーム)というあだ名で呼ばれていました。ネーミングのセンスがアメリカらしいです。


話を日本に戻しますが、今週は台風もなく、穏やかな一週間となりそうです。ハロウィーンのコスチュームも雨に濡れずに済みそうですニコニコ



*参考文献*

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20131026-OYT1T00619.htm