今日14時、NHKからの帰宅途中、ふと空を見上げました。深い青色のキャンバスに夏雲と秋雲が入り混じって絵画のようでした。
久しぶりの澄んだ青の色に見とれていたのが嘘のように、その時埼玉・千葉の一部ではとてつもない現象が起きていました。
2012年5月6日、筑波に発生した以来の、大規模な竜巻です。竜巻と言えば、ご存知アメリカが一番発生数が多いのですが、日本でもしばしば発生しています。アメリカは年間1300個ほど発生するのですが、日本では平均24個。規模はアメリカとは比較にならないくらい小さいものが多いですが、それでも何年かに一度は風速が50メートルを超すような強い竜巻が発生しています。意外なのは、その発生地。関東平野での発生頻度は他の場所と比べて高いのです。竜巻は山間部ではなく、平野で多く発生します。
早速、埼玉の越谷に行って、竜巻の被害をこの目で見てきました。
場所は東武伊勢崎線「せんげん台駅」。被害の場所までは歩いて30分はかかるとのこと。
駅でタクシーを待っていると、後ろの女性が電話口で話す声が聞こえてきました。悪いなと思いつつもちょっと盗み聴き。
「私の家は、屋根が吹き飛ばされたそうなの。そして隣の家の屋根がのっているんですって。私は運よく、東京にいたのだけど、主人は家の中にいて…。でも怪我はないみたいだから…。」
思わず、その場所がどこなのか、失礼を承知の上で聞いてみたら、「下間久里」という場所であると教えてくれました。失礼を承知で、一緒にタクシーに同乗し、ご厚意でご自宅まで案内してもらいました。
その女性の家の前の小さな通りは竜巻が通過した道のようで、窓ガラスは飛び、屋根瓦ははがれ、電柱に屋根の一部がひっかかっていました。道端は瓦屋根の残骸と、垂れ落ちた電線とで少し歩きにくい状況でした。その通りの中でも、その女性の家は、特に被害が大きく、電柱まで倒れ掛かっている始末。
あたりにはNHK、日本テレビ、TBSなど多くの報道局の関係者が撮影をしていました。
その家の少し奥を歩くと、全壊した家もあり、まじまじと竜巻の威力を感じさせられました。
でも、それ以上に驚いたことがあります。私は竜巻発生から3時間後に越谷に着いたのですが、ほとんどの家で片付けが済んでいるのです。箒で掃いたのでしょう、がれきは道の両側にまとめられていました。被害の大きかった家も、すでに屋根の上の修復作業が始まっているところもありましたし、東京電力も切れた電線などを直しているよう。被害にあわれた方も、非常に落ち着いていて、近所の方々の無事を喜んでいました。
海外で竜巻の惨状を見たことはありませんが、これほどのすごい国民は世界でも珍しいのではないかと自信を持って言える気がします。おそらく、明日にはさらに片付けが進んでいることでしょう。停電は心配ですが、電気が復旧するのも時間の問題だと思いました。
竜巻の威力に脅威を感じながらも、人々の互いを助け合い、すぐに復旧に取り掛かるさまを見て、非常に頼もしく、そして同じ日本人として誇らしくを感じました。
被害にあわれた方のご無事と、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。
2013年9月2日


