先日このブログで、ドイツでは高気圧や低気圧の名前をお金で買えると紹介しました。
今回はアメリカのお話。
ハリケーンに人の名前を付けるのはよく知られた話ですね。
2012年に話題になったサンディー、また史上最大規模のカトリーナなど有名です。
実は、夏のハリケーンだけでなく、
冬の低気圧にも一つ一つ名前がついているんです。
これはアメリカの大手気象会社Weather Channel(ウェザーチャンネル)
が独自に行っているのですが、大きな低気圧に古代の人名等を付けて
呼んでいます。
たとえば、
「シーザーがカリフォルニアに大雪をもたらしていますが、衰弱する模様」とか、
「プラトンのせいで強風が吹き荒れ、木が折れた」などなど。
他にもユークリッド、ブルータスなどがあります。
ところでそもそも人の名前を付けるのはなぜなんでしょうか。
それは番号で呼ぶよりも広く認知させやすいから、
また人格化することでより気になるからだそうです。
またハリケーンと違って近代にはない名前を付ける理由は、
身近にいないので逆に覚えやすいからとのこと。
そういえば、アメリカのスターバックスでコーヒーを注文した際に
ほとんど必ず「What's your name?」 と聞かれます。
私に気があるのかななんて思ってとりあえず答えると、
お店の奥からいれたてのコーヒーを手にしたかわいい女性が
「Here you go, Sayaka(どうぞ、さやか)」
なんて言って渡してきてがっかりした経験がありました。
日本だったら注文した商品を受け取る際にレシートを見せるなどしますよね。
アメリカでは初対面でもなんでも名前で呼び合います。
嵐にもなんでも名前を付けちゃうあたり、
やはり「個人主義」、”個”を大事にしたアメリカならではのアイディアでしょうか。
日本の気象会社でもやってみたら面白いのになと思います。
たとえば、「家康が北日本を直撃」とか「卑弥呼の凶暴化」とか。
一般うけすると思うんですが、いかがでしょう?