行ったり来たり | 絶対(不)自由

絶対(不)自由

悠久の風に吹かれながら・・・
アジア横断・北南米大陸縦断を終えて、オーストラリアで働いて、
南太平洋のアイランドホッピングも終えて、オーストラリアも一周して、
今度は行ってない東南アジアを行こうと思った。

友人が中国人だったこともあり深圳に宿を移したら、香港を行ったり来たりすることになった(笑)


6月20日
宿周辺を散策。主に飯屋や売店の開拓である。
宿にマクドナルドの割引券があったので、それを使って少しリッチな朝飯を食うことにする。デラックス・ブレックファストと言うメニューで、これはただ単にソーセージエッグマフィンを分解したのを出してあるだけだった。HK$26のところ、割引券でHK$21で食す。たまたまかもしれないが、店員がかなりやる気なかった。それにしてもマクドナルドの店内はエアコンが利いてて快適である!
昼飯時、同室のおじさんから教えてもらった「バンガードVanguard」という店で、中国のビールが4本でHK$11と安売りしてるそうなんで買いに行く。こう暑いとよく冷えたビールが旨いのだ。
道中で肉屋が弁当を売っている。焼肉飯の弁当が15HK$前後で売っており、中に入っているのはほぼ豚のばら肉のあぶり焼きとご飯だ。それにスープも付いて、このスープも肉スープである。肉尽くしなのである。最近、野菜らしい野菜食ってねぇなぁ・・・
香港では町中で風俗系の張り紙をよく見かける。本当にこんな娘がいるのか?と少し疑問に思ったので、暇つぶしに見学と冷やかしに出かける。場所は、重慶マンションにほど近い通称「ピンポンマンション」である。詳しくはこちらをどうぞ。
行ってみると、まだ夕方だと言うのに営業中の部屋がいくつかあった。そして呼び鈴を押して出てきた女の子は、ジョグジャの妖怪人間とは比べ物にならないほどの美女だった。しかし言い値はどこもHK$600。まだ昼間だからかもしれないが、値段も段違いに高かった・・・(笑)



新旧入り乱れる香港の街並み


こういう肉屋が安く肉弁当を売っている


6月21日
本日午後三時より友人と合流することに決まった。ラッキーハウスは正午にチェックアウトする。
香港式のモーニングセットを食べに行くと俺が言うと、同じ部屋のおじさんがラッキーのおじさんからなんとなく店を聞き出して案内をしてくれてしまった。そして一緒に朝ごはん。ぶっちゃけ話があまりかみ合わないんで一人で行きたかったんだが・・・。朝食はHK$26で、飲み物に麺類と目玉焼きにトーストが出てくる。カヤトーストよりボリュームもあり麺類が出てくるあたりが中国っぽいが、コーヒーや紅茶は何も言わないと練乳入りで出てくる。
やはりこのおっさんとは話が微妙に合わない。団塊の少し後の世代なんで経済がまず第一に話に出てくる。一体何を根拠にしているのか、中国のバブル経済は必ず崩壊する、そうしたら中国共産党は瓦解する、そして中国はいくつかの国に分裂する、と言うのだ。まず、バブル経済とはバブルが崩壊しないとバブルだったと判断するのは困難なので、今の中国の好景気がバブル経済とはひとえに判断できない。それから経済の低迷や破綻と失政は必ずしも一致はしないので、中央政府の瓦解分裂とは必ずしも結びつけられない。経済崩壊から中国分裂までを一連のモデルにするのはなかなか無理があると思うんだな。無いとは言い切れないけど。
それと、まだ震災直後で復興途中のネパールのカトマンズにも行きたいと言っていた。まだ復興の目途も立ってないのに行くのは気まずいんじゃないのか、と言ってみたが、金を落としていく観光客が歓迎されないはずはない、という考えは盤石のようだ。阪神淡路大震災の時でも、観光で町を訪れることに何の抵抗もなかったと言っていた。さすがに震災経験者を友人に持っているんで、この金にものを言わせるような考え方はできない。同じ金を落とすんなら募金しろよ、と言いたくなる。
あとこのおっさんは建築が専門らしくなんか色々と語ってきたが、はっきり言って興味ねぇんだよ!まぁそれでも、他に話す相手がお互いいなかったんで、なんだかんだで話を合せてはいたんだけど。
時間通りの午後三時に着くように友人との待ち合わせ場所に向かうのだが、朝から降ったり止んだりしていた雨が大雨となって降ってきた。友人は電車MTRで来るので雨の影響は受けないはず。日本人として時間に遅れるのは印象に良くないので、オーストラリアから持ち歩いていた使い捨てポンチョをここぞとばかりに使う。今使わないでいつ使うのだ。
待ち合わせ場所に着く前に雨が止み、ポンチョを捨てようとゴミ箱に行くと傘が一つ捨ててあった。拾って差してみると、骨が一本折れてるだけで十分使えるものだった。こりゃラッキーだ、使えそう(笑)
待ち合わせ場所で無事に合流して、そのまま地下鉄に乗って香港島へ。
香港島セントラル駅の山腹斜面にはオシャレな店が密集している。ピークからの夜景が見たかったんでその時間まで街歩きで時間をつぶしてたんだが、雨がしきりに降ってくるばかりか、夕暮れ時には大雨になってしまい展望が望めなかったんで、ジョーダンストリートに戻って飯を食い、荷物を持って深圳に向かうことにした。MTRに乗って元朗駅へ。そこから市バスB1に乗って落馬チェックポイントへ。香港と深圳のチェックポイントが橋でつながって一体になっている。俺が昔来る時に利用したのはこっちの方か?だが昔は深圳站からほぼダイレクトで香港に入れた記憶があるんで、もう一つの羅湖のほうかもしれない。
出入境手続きの際に、日本人はどちらもノービザで滞在できるんだが、中国人は香港滞在にビザが必要だと愚痴をこぼしていた。香港は中国なのに(笑)
両側のチェックを終えて深圳に入り、地鉄を使って友人の宿泊先に連れてってもらう。地鉄の入口でも公安のチェックがあったんだが、中国人に対しては厳しく外国人に対してはかなり甘いチェックだった。友人の話し口から察するに、中国政府も人民もお互い全然信用していないようだ。日本も概ねそうだが、中国はことさらひどいと思う。愛国心教育が日本のメディアで取り上げられて衝撃を与えたが、あれは上層階級の一部の人間だけなのかもしれない。
ま、そんな感じで友人宅に転がり込む、なんてことはなく安宿を紹介されたわけだが、友人が宿泊費をまかなってくれたんで結果オーライとなった。さあ、明日こそ香港の100万ドルの夜景を見るぞ!



香港島セントラル駅周辺はオシャレな店がいっぱい


6月22日
紹介された宿がラッキーより数倍キレイでエアコンもあったんで、久々に快適に眠れた。
中国のファストフード店「真功夫」でブランチを取って香港へ。昼間だと言うのにチェックポイントは人でごった返していた。その中に子どもの集団があった。友人曰く、深圳の子どもは香港で教育を受けることが多いのだという。
香港島に行く前に「九龍塞城公園」へ案内される。入場無料だが単なる公園であった。一応観光名所の一つに挙がってるようなのだが、南門の一部が残っている以外はすべて新しく作られたものだ。古い物に執着がないのは香港でも同じのようだ。
香港島に渡ってピークトラムに乗り込む。片道HK$28だった。香港は物価が割と高めなのでこの値段は十分ありだと思う。前回乗らなかっただけに乗ってみたかったのだ。
会えて古めかしく作ってあるようなトラムは、急勾配の山の斜面をどんどん進んで、終点の山頂のショッピングモールに到着する。日本のケーブルカーは勾配を考慮して階段状に車内を作って身体が斜めにならないようになっているんだが、ピークトラムはあえてそうはせずに演出していると思われる。
ピークからの眺めはさすがに良い。が、トラム駅のデカいショッピングモールでお金を払って展望を満喫するか、どこか少し離れたところに行かないと眺めが得られない状況になっていた。もうちょっと景観を大事にしてください。
友人が山頂からは歩いて帰れると言っていたが、これがとんでもない誤算だった。あの長い急勾配を下るのだ、足がガクガクニなってしまう。タカをくくっていた友人もさすがにこれには後悔したようだ。
九龍地区に戻って夕飯を食い、ビクトリアハーバーからギネス認定の「シンフォニー・オブ・ライツ Symphony Of Lights」を鑑賞する。6年前とほとんど一緒だった。進歩ほとんど無しかよ(笑)まぁレーザービームが少しすごくなってたような気がするけど。ただこの摩天楼の夜景はやっぱすげぇ。
そんなわけで今日一日歩き通しでクタクタになりながら、閉館20分前にチェックポイントを通って深圳に帰って来たのだった。
それにしても、中国人と観光するのはカナダから通算して三度目なんだが、やっぱり人民なんだなって思うところが随所にあった。なんかどこか粗野で垢抜けてないんだよね・・・



ピークトラムの駅


急勾配を上って行く


これがそのピークトラム。これは四代目らしい


ピークからの摩天楼


やはりビクトリアハーバーからの夜景は素晴らしい



そして今度は台湾へ。でまた中国を経由して、今度は日本へ。
マレーシア並みに中国のスタンプが増えてしまう(笑)
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