ニュージーランドで知り合った友人を訪ねるべく香港(深圳Shenzhen)へ。ただ相手側の都合で会えるのは二十日以降になる。
フェリーの関係で23日には厦門(アモイ、Xiamen)に行かないといけないのだが・・・
6月17日
一人で町中を歩いてみる。今日は裏道も攻めてみた。
段々と6年前の記憶が蘇ってきて、陽朔公園向かいの駐車場が昔のバスターミナルで、そこから大通りの蟠桃路Pantao Luにある路地を入った奥に昔泊まったユースホステルを見つけた。昔はここから漓江沿いまでの区間だけが主な観光エリアだったのだ。
そして蟠桃路を今のバスターミナル方面へ少し歩いたところの右側に裏路地に、Yo-suke殿と一緒に見つけた売春街あったのだ。今では健全な宿が軒を連ねている。そういえば最近中国全土で売春宿の一斉摘発があったらしく、「どこにでもある」と言われた売春街は鳴りをひそめてしまったそうだ。実際陽朔では全く見なかった。
Daisuke殿は正午に宿をチェックアウトして旅立った。フェイスブックの友達申請をしないあたりが古いタイプの日本人ってところか。ま、俺は基本、女の子にしか友達申請は送らないんだけどね!承認してくださいって言われたら、そりゃ女の子でも野郎でも喜んで!
エアコンの利いた部屋で涼んでいると、同室の中国人に話しかけられる。どうやらあちらはこちらに興味があるらしい。だが日常会話の中国語をほとんど忘れてしまったので、何を言ってるのかよく分からない。相手も英語が全くできないようだ。発音はほぼマスターしたんで、中国語も身を入れてしっかり勉強しようかな・・・(笑)
中国語と言えば、やはり台湾人と人民の普通話はかなり違う。人民のは児(儿、アル)化母音が割と頻繁に使われるのに対して、台湾人のはほとんど使われない。あとr摩擦音も人民は北部を除いて割と頻繁に使うのに対して、台湾人はより日本語に近い発音になる。・・・どうでもいいか(笑)
次は香港に行こうと思っているので、旅行会社が斡旋するバスの料金を聞いて回ってみる。どうやら行き先に香港と掲げてはいるが、実際はどこも手前の深圳までしか行かないようだ。深圳までならどこも寝台バスが150元だった。香港までを扱っているようなところも見つけたが言い値は210元だった。香港のボーダーから市内まではMRTで安く行けるはずなんで、安くなる深圳までを買ったほうが良さそうだ。
今晩の晩飯は宿の近くにある壺焼き料理にしてみた。小さい壺焼きスープが8元、白米が2元である。スープが出汁が利いてて旨い・・・!
6月18日
深圳行のバスが午後9時なので、それまでゆっくり過ごす。
いくら発展してると言っても、裏通りのさらに裏まで行くと昔ながらのすっげぇメッチャ中国が見られる(笑)この雰囲気は最初は少し怖いかもしれない。
涼しげな漓江沿いを少し散歩してみた。繁華街の外れなんで、土産屋台の区画を過ぎるとのどかな雰囲気が続いている。
その後、6年前と同じ場所にあった池のそばのマクドナルドで涼みながら一休み。昔はここでハンバーガーを食っていたら女子大生から逆ナンされたんだが、まぁ誰も話しかけて来ねぇよ(笑)ただ今でも後ろ姿にたまにだまされてる。人民は顔がアレだがスタイルは良い。四川以外で中国美女はかなりレアキャラだと思う。
それにしてもすごい湿気だ。気温はラオスなんかと比べるとだいぶマシになったけど、その分湿度が上がってしまった感じだ。汗が噴き出る。
昼飯と夕飯にはカップラーメンを食ってみた。中国の大衆的なカップラーメンの量は80g前後で、日本のビッグサイズよりちょっと少ないぐらい。その中で中国でもビッグサイズを発見した。110gぐらいだったかな、なかなか大きかった。
歯磨きと水の補給を済ませて、午後8時半に昨日バスチケットを予約した旅行会社のオフィスに赴く。
出発時間の午後9時の15分前ぐらいに迎えのミニバンが来て、どこかの道路のわきに降ろされ、しばらくして来た寝台バスに乗り込んだ。
途中の休憩で寄ったトイレが中級者向けだった。まだまだ田舎の方はすさまじいトイレが残っている(笑)
涼しげな漓江沿い
昔と変わらない土産屋台
毛沢東グッズが売っていた(笑)
これぞ中国のニーハオトイレ!レベルは中の下
6月19日
今回の寝台バスは完全に平坦ではなかったので少し寝づらかった。とは言っても座席と比べれば段違いに寝やすいんだけど。
朝7時に、深圳だと言われて深圳のどこかに降ろされる。香港に行きたいことを告げると、向かいにある市バスを使えと言われる。
すぐ近くのガソリンスタンドでトイレを済ませて、高架を渡って市バス乗り場へ。行ったは良いが、どのバスに乗れば良いのかわからない。人に聞こうとするが、ホンコンの中国語発音をど忘れしてしまったんで、久々の筆談で市バスの番号と発音を聞き出す。ちなみに香港の中国語発音は「シァンガン XiangGang」である。
M206路バスが香港とのボーダーへ行くそうで、15分ほど待ってようやくそのバスが来て乗り込んだ。朝の通勤時間帯に見事にかぶっていたためなかなかの乗車率であった。こういう時にデカいバックパックはつらい。
終点の「香港湾口岸」がボーダーであった。前回利用したボーダーとは違うところだったので、とりあえず人波に乗ってイミグレを済ませる。昔は香港の入境スタンプをもらったけど、今回はシールのようなものをもらった。入境許可証みたいなものかな?
かくして無事に香港なわけだが、施設から出るとたくさんのバスが並んでいるのだがチケットが無いと乗れないらしい。出たところに戻って案内板を見てみると、目の前のホームの奥に市バス乗り場があるようだ。市バスも6路線ほどあり、どれに乗るべきかいまいち分からなかったが、MRTの電車で6年前に泊まった「ラッキーゲストハウス」のある「佐敦站 Jordan Station」に行きたかったので、MRT駅と思われる「元朗站」行のB2バスに乗り込んだ。12元。
深圳湾に架かる高速道路のような大きな橋を渡り、住宅街をぬけて町に入り、終点の元朗站で下車。にらんだ通りMRTの駅だった。駅構内はシンガポールのようにとてもきれいで近代的だ。佐敦站までHK$19.50(香港ドル、一元≒HK$1.25≒16円)。電車では空席に恵まれず、乗り換え含めてずっと立ちっぱなしであった。ちなみに金を崩すために売店でコーラを買ったんだが、一缶HK$7.50もした。日本と値段がほとんど同じじゃねぇか。
駅を乗り過ごすこともなく、無事にラッキーゲストハウスにたどり着いてドミトリーにチェックイン。明らかに手作業で作った個室がいくつかできていて、間取りがすっごく狭くなっていた(笑)南京宿として名高いが、しっかり対策用の殺虫剤を使ってるらしく、客室内はその臭いが充満している。
少し昼寝をした後、ビクトリア・ハーバーまで散歩してみることにした。
香港といえば道路まで張り出した看板群が名物だったが、ビルの新築も進んで看板の撤去も一段と進んでいるようだった。路地に入ればまだ看板群は健在だが、ダブルデッカーに乗って頭上すれすれに看板が通り過ぎる、あの光景はもうあまり望めないようだ。それにしても久々の亜熱帯の気候はやっぱり暑い!
香港で有名な安宿集合ビル「重慶マンション」を横目にしながら、メイン通りのネーザンロードをまっすぐ進み、突当りがビクトリア・ハーバーである。さすがに暑かったんで、香港芸術館のロビーで休憩。エアコンも利いてて座るところもあって良い避難場所である。隣でフィリピン人とマレー人が話をしていて、漢字表記ばかりで字が読めなくて難しい、と言っていた。
外に出て香港島の摩天楼や旧鉄道駅の鐘楼を眺めながら、ソールズベリーロードを迂回する形で帰路に着いた。ここの摩天楼は相変わらずでなんかホッとした(笑)
宿に戻って昼寝をしていたら、いつの間にか同じ部屋に泊まっているおじさんが戻って来ていた。香港や東南アジアをよく旅行しているそうで、ここら周辺の美味しく安い食堂を教えてもらった。
そして寝る時間まで取留めのない話に花を咲かせたわけなんだが、価値観があまり合わないのか、今一つ話題が盛り上がらなかった(笑)
深圳湾口岸のイミグレーションへ
バスを使って橋を渡って香港へ
看板群がなくなりつつあるネーザンロード
香港島の摩天楼
ビクトリア・ハーバー沿いはデートスポットである
友人と夜景を見に行くことになったので、それまで100万ドルの夜景はおあずけ(笑)
香港の次は厦門経由でとうとう台湾です。
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宿情報
香港
・ラッキーゲストハウス
ドミ一泊HK$100~。WiFi無料。
言わずと知れた香港の老舗日本人宿。殺虫剤で一応虫対策はされてますが、それでも南京虫が出没する宿なんでそのつもりで。