
今回は久しぶりに「The 7th Blues」の2枚目について語ろう。
【disk2】
まず、シングル曲「DON'T LEAVE ME」から始まり、♯2の「Sweet Lil'Devil」はまさにハードロック路線全開の曲!♯3の「the border」を挟み、♯4の「JAP THE RIPPER」もまさに♯2と同じくハードロック全開モード。ライブビデオにおいても冒頭から唄われている。エロいが面白くもある歌詞だ。
♯5は彼らのデビューシングルのカップリングである「ハートも濡れるナンバー」の英語バージョン。これはカラオケでも唄いやすい英語ナンバーだ。
♯6はベスト版にも収録された「春」。見事なバラードナンバーだ。
♯7の「破れぬ夢をひきずって」は、B'zらしい色を前に出した1曲。稲葉の苦悩がホンノリ伺えるような感じだ。私的にはかなり好きな曲だが。
♯8は「lady navigation」の英語バージョンのブルース版。
♯9の「もうかりまっか」は関西風ブルースが全開。(昌夫が借金踏み倒して~)ってサポートベーシスト兼マニュプレーターの明石昌夫さん(笑)?
シメをくくるのは「farewell song」。曲の終わりがビートルズの「ヘイ ジュード」風のコーラスみたいな感じで…。いや、彼らの師匠格TMNの「seven days war」や「still love her」のコーラスかな(笑)。
そういや、この年の4月にTMNはプロジェクト終了を表明したんだっけ。
ともかく94年のB'zは思い切りハード路線に舵をきり、ブルージーな部分も醸し出した。まさに彼等のロック的自意識が膨張した年になった。
いわば、過去のデジタルビートやダンス路線により、オブラートで隠していた真の部分、つまり彼らが一番やりたかったハードロックをここにて全部ぶちまけ開放!しかし、ポップな部分をより排除したものの、完全なハードに移行できたわけでもないが…。
94年はファンからも「B'z暗黒の年」と呼ばれてしまっている。半端にハード路線に舵をきり、ブルージさも同時に醸し出したことが全体的にいわゆる、「どんより感」を発生させてしまうという結果になってしまった。
次にリリースされるシングルがまさに暗黒の年の最深部となるのはいうまでもない。