秋つーのに、昼間はやたら暑いなぁ~。暑いよ。さてスタミナ付けに牛丼でも食うとするかな。ん?待てよ…牛丼。牛丼といえば、やはり誰でも思い付くのが「吉野家」だよな…。
そして吉野家といえば、ゆでたまごの漫画「キン肉マン」だよな。

1980年に120億円の負債を抱えて一度倒産した吉野家。当時、牛丼を取り上げて人気のあった漫画「キン肉マン」がアニメになる際に、吉野家が東映サイドに「アニメではぜひ吉野家の名前で牛丼を登場させてほしい」と要望した(…ったく、あつかましいね)。それをすんなり受け入れた親切な「ゆでたまご」サイド。ついに始まったアニメ番組において、約束どおり「吉野家」を全面に出した結果、そのおかげで吉野家の牛丼がバカ売れ。店舗に客が殺到したのだ。当時、人気のなかった牛丼自体に火がついた。吉野家は会社再建に成功したのだ。

だが、しかしである。多大に恩がある「ゆでたまご」両氏に対して、吉野家はアニメのスポンサーにもならないし、永久にタダで吉野家の牛丼を食わせる約束を両氏にしておきながら実際は食わせない(フジテレビの番組トリビアの泉で騒動が勃発している)とか、とどめは、2年前のキン肉マン29周年牛丼企画のおりも、吉野家とのコラボが企画にもちあがったが、吉野家サイドは「そんなことはしない」とけんもほろろに断る始末。
あれだけ吉野家再建に貢献したゆでたまご両氏に一度も恩返しもせず、ましてや相当の屈辱を味あわせた吉野家。さらにトリビア騒動の謝罪に訪れた吉野家若手社員が、ゆでたまご両氏に会うや、「いや~キン肉マンが牛丼に与える影響はすごいんですね、知りませんでした」と、語る始末。これを面前で聞いたゆでたまごのひとり嶋田氏(原作担当)はマジギレ!吉野家若手社員が持参していた菓子折りを叩きつけて返したらしい。
そりゃ、怒るのは当たり前。吉野家再建は完全に「キン肉マン」のおかげ。そんな吉野家の社史も知らない、ましてや若手社員に教えてもいない吉野家に怒りをおぼえた嶋田氏。今年の春先において自身のツイッターでその怒りをぶちまけたわけだ。
結局、あの2年前のキン肉マン29周年企画は「なか卵」や「すき家」を経営するゼンショーが手をあげて企画に乗ってきた。

ゼンショー(すき家)とゆでたまごのラインが成立したわけだ。実際、すき家でのキン肉マン企画は成功に終わった。
で、吉野家だがその騒動の影響もあってか売り上げがダウン。牛丼部門のいわゆる「吉野家」が熾烈な牛丼戦争の中にあって苦戦している。
実際、ゆでたまご両氏のファンたちは「二度と吉野家では牛丼食わない」と怒りを露にしているが、これに対して「ゆでたまご」の嶋田氏はこう述べている。
「牛丼を嫌いにならないでほしい。吉野家にも食べに行ってほしい。牛丼業界はどこも厳しいから食べに行ってもらいたい」と。
つい先日の週刊プレイボーイにおいてだが、現在連載されているキン肉マンの続編漫画「キン肉マン2世」の扉ページにおいて、キン肉マンがとある牛丼屋で牛丼を食べている画があったのだ!
誰もが「吉野家」の店舗を思わせる背景に見えたはず(私もそう思ったが)。
ファンの一部では吉野家とゆでたまご両氏との和解とも受け取られたかもしれないが、実際は全く違うらしく、「吉野家」ではないとのこと。吉野家とゆでたまご両氏との和解はもうないだろう。和解の必要もないかも。すでに「すき家」とのコラボが出来上がっているわけだし。もう私も、「吉野家」については二度と語る気もない。今回限りにしたい。
そーいや、最近牛丼食べてないなぁ…。昔はよく食べていたのだがね。