いよいよ5人目の先生について書きます。この方に関しては少々長くなるので分割して紹介します。前回の先生の探し方と重複する部分がありますが、私がこだわるのは、ネットの紹介サイトは少なくとも私にとっては残念ながら合いませんでした。この事についてはまた機会を見つけて書いていきます。少なくとも私はネットでの紹介サイトはあまりお勧めできません。

 ここまでストレートに3人目、4人目と書かなかったのは、私自身この方のことを忘れたいという気持ちがあるからです。なぜなら、この人はこんなに酷い人ですよ、絶対習ってはだめですよ言いたい部分があります。このブログを立ち上げたのも今のレッスンの様子を記録にしたいとの思いもありますが、バイオリンの世界はこんな酷い先生?もいてせっかく趣味で始めたバイオリンも先生のためにやめることにならないように知って欲しいという意味もありこのブログを始めました。このブログを読んで頂いている恐らく初心者の人にお役に立てば幸いです。
 その先生(先生とも呼びたくありませんが。)はA氏とします。ウイロウフィルに所属しています。ネットで生徒を募集している関係上、ウイロウフィルでのパートや学歴についても記載されている関係上、その個人を特定できてしまいますので、ここでは書きません。(どうしてもお知りになりたい方は個別に御連絡下さい。)
 その先生との出会いはこれまでの先生とはちょっと違っていました。いわゆる人の紹介ではなく、「先生を紹介するサイト」からの紹介だったのです。
 異動するにあたって、先生を探す方法として昔の旧友にかなりあたりました。ただ、前のブログでも書いたように昔の旧友関係から入る情報は、N市の人がほとんどで、私が異動予定の場所から1時間以上もかかります。そこまで時間をかけてバイオリンを習うのかという思いがあり、中々好条件の先生を見つけることはできませんでした。
 このような中、ネット紹介サイトをたまたま検索したところ、「通学」するのに最上の条件であった、A氏にお願いしました。ちなみに私はネット紹介サイトで先生を選択する条件として、学歴や職歴は全く考慮に入れていません。A氏はただ単にレッスン場所が駅から近かったので選びました。その2に続く。

 5人目の先生の話をする上で重要なことが1つあります。それはどのようにしてその先生と巡り会ったかということです。これまでの4人の先生は私自らが探さなけても人の紹介等で教えてもらっていました。よって、ある意味初めて先生探しに苦労しました。

 異動の噂が出た6月あたりから学生時代の友人にコンタクトをとり、まずは先生を紹介してもらうことから検討を開始しました。しかし、友人から紹介してもらったのはN市在住の先生数人。自分の住んでいるところから通うのに1時間以上かかります。そこまでしてバイオリンを習うか、という思いがあり友人の紹介ルートはここで諦めました。

 私が付けた条件も先生を探すのに厳しかったと感じています。それは教室が駅から徒歩圏内であることです。これは都内周辺ではありえないことですが、地方では公共交通機関があまり整備されてなく、私のように車を持っていないものにとっては重要な条件でした。友人の紹介の次はネットでの検索。しかし、これもヒットするのはN市周辺の先生ばかり。正直、こんなに先生探しで苦労するとは思っていませんでした。

 そんな感じでほとんど諦めていたとき、ネットで「比較的近い場所の教室」に検索がヒットしました。それは最近良く見られますが、先生を紹介してくれるというサイトに登録してある先生でした。

 藁をもすがる思いでこのサイト経由で紹介してもらいました。紹介料は1万8千円。1回目は無料レッスンという条件で。結果的にこの選択が失敗でした。先生の素性は決して文字に書かれている経歴ではわかりません。たかが1回の無料レッスンでもわかりません。できれば自分が良く知っている人から紹介してもらうのが一番です。その友人によるフィルターが入るか入らないかでかなり変わってくると思います。

 とうことで先生紹介サイトで紹介してもらった先生がどんな人だったかは次回書いていきます。

 これまで1回だけとかを除いて、ある程度の期間指導頂いた先生方は7人です。(1回だけを入れるともっと多い。)それぞれの先生方が様々な経歴をお持ちでした。

 私の場合、先生の経歴を事前に入手できた例はごく最近で、このブログで紹介している初期の先生は後になって経歴がわかりました。最近は事前にこのような情報を入手することも簡単かと思います。しかし、先生の能力全てが学歴(経歴)で判断できるでしょうか。それはノーだと思います。

 私は「ヴァイオリンがよくわかる」というサイトをいつも見ていて、とても勉強になっています。そのサイトにも明確に書いてありましたが、学歴(経歴)はあくまでも目安だと思います。

 音楽の世界、実力主義ですので学生時代をどのようにす過ごしたかでその後の人生も変わると思います。従って、G大やTH大を卒業したからといって必ず演奏が上手いわけでもなければ、教え方が上手いわけでもないと少なくとも私は実感しています。

 私は先生を選ぶとき経歴は見ていません。だって、よくよく考えてみてください。私は大きくなってかっらバイオリンを始めました。これまで音楽を専門に学習していません。それに比べれば、バイオリン教えますという方は、経歴がどうであれ、私より長時間練習していて、たくさん専門的に習っているのですから。私より上手いに決まっています。なので私は学歴(経歴)は無視しています。

 5人目の先生の話に移る前に先生を選ぶ上で考えさせられたこと、そしてバイオリンの練習について思うところを書きます。
 よくバイオリン初心者のブログにはアーリーやレイトなる言葉が散見されますが、大人から始めて上手にならないということは絶対ないと考えます。(そもそもこんな言葉があることを最近になって知りました。)これは私が身をもって証明できます。何故なら私は時間をかけて練習した後、ある程度弾けるようになりました。弾けるようになったと感じる基準は人様々です。あの曲が弾けるようになったといっても弾けるようになったというレベルが様々なように。ただ、正しい練習方法で集中して練習すると不思議と指も動くなるようになります。

 子供から始める事のメリットはバイオリンに寄与できる時間が沢山あることと考えます。要は大人だって仮に毎日3時間練習する時間があったなら、10年後には驚くほど上手くなっていると思います。(というか間違いなく上手くなります。)大人から始めて一番の困難は練習時間の確保が難しいことだと思います。もし、毎日2時間(1時間でも可)の練習時間があれば相当上手くなります。
 練習する時間と間違った方向に行かないようにするための指導者がいれば、確実に年齢関係なく上達すると思います。ある程度から先はやはり才能という目に見えないものが支配するのでしょうが、本質的には年齢は関係なく、如何に時間を費やしたか、そこに尽きると思います。それを信じているので私もまだ下手くそながら弾いているのです。

 この先生に習い始めるまでになんと14年もの月日が流れていました。

 学生生活も終わり、自己紹介で書いているように途中6年の完全ブランクでした。このままずっとブランクと思いきや、この先生に習い始める4年前に職場の室内楽クラブなるものが存在することが判明し、バイオリンを再開。室内楽クラブの話はまた別の機会に。(実は今このクラブは管弦楽団にまで成長し、何と私はそこの団長です。)

 職場のクラブ以外にもこのクラブのコンマスのHさんがコンマスを勤めているオケにもお誘いをいただき、更にはT市時代に所属していたお隣H市の室内合奏団の友人が所属している別の職場のオケにも参加。ということで演奏活動は仕事がこの時代超多忙にも拘らず、精力的にこなして?いました。

 ただ、オケで弾いているからといって腕がグングン上がるわけでもなく、むしろ練習時間が少ないため学生時代より弾けていないと実感していました。(オケで弾いているから腕が上がるかについてはまた別の機会に書きます。)

 こんなことをHさんに話したら、Hさんが付いている先生を紹介していただきました。ちなみにHさんは私がこれまで色々なアマオケで弾いて来た中で一番上手い方です。その話もまたの機会に。(ご幼少の時、学生音楽コンクール小学校の部で3位!)

 紹介していただいたMK先生は、G高、G大を出て、更にはザルツブルグのM音楽院卒というこれでもかという経歴!経歴=上手いとは限らないのですが、この先生の場合はそのとおりです。(先生の経歴と教えの上手さについてもまたの機会に。)

 さて、いよいよMK先生とのレッスン。60分で6000円でした。まずはレッスンの方針について聞かれました。選択肢は2つ。

 ①私(MK先生)の弾き方は独特ですが、その弾き方を0から習得するか、

 ②今の弾き方を踏襲してレッスンをするか。

 私は基本的にその後の先生も含めて、その先生の指示に従うという方針(つまりその先生に染まる)でしたので、迷わず①を選択。実はこのあたりはHさんからある程度は聞いていましたのでさほど驚きませんでした。

 その独特な弾き方とは・・・まずは肩当をつけません。えっそんなので楽器を保持できるの?それができるんです。かつMK先生の理論があって、裏板の振動が肩から身体を伝って、床に伝わり床全体も含めて振動しそれが音になるというお話でした。裏板の振動については、逆にバイオリンは表板ではなく、裏板が振動して鳴っているのでその振動を阻害しないように肩当をするという説もあります。しかしながら、私はMK先生を信じて肩当をはずして弾くことを選択しました。

 さすがにこれは慣れに時間がかかりましたが、鎖骨に上手いことバイオリンを乗せるということ、楽器を顎で保持するのではなく、左手である程度持つ(これも先生の指導)というこのコツをつかむ事で、1ヶ月ほど肩当無しで弾けるようになりました。

 もう1つの特徴はヒューブング(たしかこんな言葉)という弾き方です。これはたぶんどの先生も弓の元から先まで均一に音が出るようにしなさいと指導を受けるかと思いますが、MK先生のヒューブングはいわゆる、ブォーン、ブォーンという中弓のあたりで音が強く鳴る弾き方を指導されました。

 始めは驚いたものの、MK先生についてからはあの長年できなかった右手の小指の突っ張りも丸くできるようになり、右手の持ち方がうそのように変化。音もすっかり良くなった他、昔は2時間も弾いていると肩こりが激しくなり弾けなかったのが、何時間でも弾けるように。

 とにかくMK先生についてからは、自分の中でのバイオリン革命状態でした、習い始めて3ヶ月くらいはひたすら基礎でしたが、その後はクロイツェルの続き(10番当たり)から少しずつはじめ、曲もモーツァルトの5番1楽章の最初を習い始めていました。

 MK先生は奏者としても抜群の上手さで、レッスンのときにある箇所の音程の取り方も、「この部分はフォーレのソナタのこの部分と一緒でこうとる」とか言いながら目の前で弾いていただく演奏は超一流で、まるで目の前で自分だけのリサイタルをしていただいている状態でした。レッスンを受け始めてあと少しで1年になるかならないかの時に、いよいよ来てしまいました。そう、地方への異動です。その事がわかってからは、今まで仕事の関係上(というか練習の関係上)月1回のレッスンをできるだけ増やしました。

 ということで本当に不本意ながらG県に異動しました。