雲の上は晴れ -22ページ目

雲の上は晴れ

Every cloud has a silver lining.

ここでダイちゃん、総くんの「暑いですね…。水分いっぱい摂って下さいね。水といえば、ちょうどそこで売ってる水があるんですよ、『フジフジ富士水』!」という宣伝MCを挟み…(笑)

【斉藤和義】
次のゲストはせっちゃん。登場と共に一段と大きな拍手。
『地平線を越えて』
独特の魅力がある歌い手さんだな、と改めて思う。
次の曲に入る前に、MC。
「昨日ここに来てリハやって、いったん帰って。で、今日来る時、大渋滞にハマってしまって。そこ通ったら、民生さんの歌う声が聞こえてきた」
うわぁ、ホントにギリギリ。間に合ってよかった。
「志村くんの作る曲、難しい!メロディーも難しいし、ギターもへんてこりんだし…」
と言い放ち、笑い声が起こる。せっちゃん流の、志村くんへの敬意と賛辞を含んだ本音だろう。
ダイちゃんが「よく言われるんだよね」と言うと、せっちゃん、「なんで止めなかったの?」(爆)
するとダイちゃん「もっと変な曲もあったから…」(笑)
次に歌ったのは『笑ってサヨナラ』
せっちゃんの歌声に乗った歌詞がまた、沁みて…。ギターも心に響く、素晴らしい演奏だった。

【ハヤシ(POLYSICS)】
続いて登場したハヤシくんは、いつものポリのように、オレンジのツナギに、黒いサンバイザー。
フジのメンバーも、同じサンバイザーをかける(笑)。
始まったのは『TAIFU』
それまでの、カラッとしてるけどどこか切ない空気を吹き飛ばすかのように、ハヤシくんは明るく盛り上げる。
続いて『B.O.I.P』
ハヤシくん、曲の終わり頃に、トイスコールを繰り広げる(笑)
志村くんも気に入っていたという、「トイス!」に応える観客。
16000人を見渡して「気持ちいいなー!」そう、カヨちゃんが卒業してしまったあの武道館以来、ポリはライブをやっていないのだ。
そして、ダイちゃんと総くんに、順番に「トイス!」を言わせる(笑)
加藤さんの順番になり、皆が固唾を呑んで見守る中、ヘロヘロな「トイス!」に、全員、爆笑!
このイベントが始まってから、1番笑ったかも知れない。
最高に楽しいステージだった。ハヤシくんありがとう!

ここでダイちゃんが、「見て下さい!さっきまで雲に隠れてい富士山が、見えてきました!!」
観客が振り向くも、木々に阻まれて全く見えず。
左右にあるスクリーンに、ステージから見える富士山を映し出してくれる。
おぉ!確かにくっきりと、山頂の稜線が!!
すごい、すごいよ、志村くんの仕業に違いないね!

【藤井フミヤ】
続いて、フミヤさんが登場。
「志村くん、フジファブリック、フジファブリックファンの皆さんために、誠心誠意、歌いたいと思います」という言葉についで、歌い上げたのは、『タイムマシン』
MCでは、フジとの出会いを語る。
「息子がフジファブリックのファンで。
ある時、息子がヘッドフォンで聴きながら『TAIFU』を歌っていて、でたらめを歌ってるのかなと思って、『お前、メロディーとか歌詞それで合ってんの?』と訊いたら合ってるっていうんで、聴かせてもらったら、合ってるんですよ(笑)
息子は、一生フジファブリックのファンだって言っていました」
続いて歌ったのは、『若者のすべて』
ハンドクラップで観客が応える(個人的に、違和感がして出来なかった)。
フミヤさんは、最初の言葉通り、誠心誠意、さらには息子さんの分まで心を込めて歌っていたのだろう。伸びやかでとても素敵な歌声だったのだが、聴いているうちに、志村くんの朴訥とした歌声で聴きたいという想いが溢れてきてしまった…。

-続く-
***記憶違いがあるかもです。ご容赦下さいませ***

【奥田民生】
赤いTシャツ姿で登場。
始まったイントロは、メジャーデビューシングル『桜の季節』
広島市民球場で歌った、思い出の曲。
この時、パラッと感じた雨は、志村くんの嬉し涙だったのかな。
中学生の時から志村くんが憧れ続けた民生が、出会いの地で、志村くんの作った曲を志村くんの為に歌っている、そのことを思うと、もう…堪らない。
CDJでは声を詰まらせた民生だが、淡々と歌い上げる。
歌い終わって、「奥田民生でした!」と言って帰ってゆく。
えっ?1曲だけ?
驚く観客に、ダイちゃんが「民生さんには、また後で出て貰いますから」と告げる。

【安部コウセイ】
元スパルタローカルズ、現在はHINTOというバンドを組んでいる安倍コウセイ(ちなみにこの日、HINTOから伊東真一さんが、何曲かにサポートギターで入っていた)。
歌ったのは『虹』
後から聞いた話なのだが、この日の昼、空に虹が架かったらしい。
志村くんの曲には、自然の事象を感じさせるものが多いのだが、曲に因んだ森羅万象を、この日、全部見せてくれたのだ。
次の曲は『モノノケハカランダ』
コウセイさんは、志村くんの歌を慈しみつつ、しんみりしたものにはせずにステージを務め上げているように感じた。

フジのライブにずっと通っていたファンの皆は、志村くんの声で聴き慣れた曲を、他のボーカリストの方々が歌っているのを見て、徐々に不在を実感していったのではないだろうか。
それはとても切ないことだけど、ゲストボーカリストの方々が、志村くんとフジファブリックに全力を捧げているのを見て、胸を熱くもしたことだろう。

しかしセットチェンジがないので、ゲストが次々登場する、サクサク進行である。
ダイちゃんが「昨日から来てる人ー。おとといからの人、いる?」なんて観客に挙手させてみたり。

【ハナレグミ】
次に登場したのはハナレグミ=永積さん。
白ブチ眼鏡に明るい多色使いの柄の衣装で、ロングスカート姿。なんとも派手で素敵。
ファンキーな『ダンス2000』
めっちゃハマっている。
そして一転、しっとりとギターで弾き語った『ルーティーン』…
これがすごく、すごくよかった。
永積さんの声には、1/f揺らぎがあると思う。
志村くんの心を体現するかのように切ないその声は、コニファーフォレスト中に響き渡り、じんわりと余韻を残していった。

ここでダイちゃんから、発表。
「今日ここには、16000人もの人が集まってくれているそうです。本当にありがとうございます!」
志村くんのたっての希望で、志村くんの母校より何十人かを、1番後ろの階段のスペシャルシートに無料で招待していることを説明。この中から、音楽の道を志す子が出てくるかも知れないね。そう、15年前の志村くんのように。

【クボケンジ】
続いて、白い帽子を被って、黒地にピンクの柄のTシャツで登場したのは、メレンゲのクボくん。
デビュー当時から親交が深く、クボくんの住むマンションの別の階に、志村くんが引越して来たほどの大親友。
志村くんは深夜「今から行く」と電話でクボくんに告げ、猫のように部屋を訪れ、何をするでもなく、たいした話もせず、帰って行くのが常だったという。
きっとそれだけで、気持ちが安らげる大切な存在だったのだろう。今もクボくんは、半身をもぎ取られたような痛みを感じているのだと思う…。
そんなクボくんが選んだ曲は『バウムクーヘン』
曲も歌詞も、クボくんにピッタリ。なんだか志村くんと重なって見える。この二人の魂は、今でも寄り添っているんじゃないだろうか…。
水色のギターは、ムスタングかな?違うかも…。
MCらしいことをせず、次の曲に行こうとしていたら、ダイちゃんが話をふってくれる。
「今日の出演者の中で、フジファブリックとは1番昔からの付き合いだよね。
志村とは同じマンションに住んでいたんだよね。」
「ええ、まぁ…。」
「あ、同居じゃないですよ」
「そうです、同居じゃないです!2階と3階で。」
そして、力強く
「大親友です。」
ここで、驚くようなことが起きる。
それまで曇っていた空から、パアッとスポットライトのように、太陽の光がステージに差し込んだのだ。
クボくんを励ますような、嬉しいよ、と言っているかのような、まばゆい光。
それは、志村くんが来てる、と強く感じた瞬間だった。
『赤黄色の金木犀』
総くんのダブルネックギターが登場したのは、ここだったかな?
奇しくも、メレンゲの曲にちょっと似ているな、なんて思っていた曲。
クボくん、珍しく途中で「イェー!」なんて煽ったのは、自分を鼓舞する為でもあったのかな。
色んな想いが込み上げたろうに、大役を務め上げたクボくんに、心を込めて盛大な拍手を送った。

-続く-
「2010年7月17日、富士急ハイランドのコニファーフォレストで『フジフジ富士Q』というイベントをやります!」
という発表があったのは、去年のこと。
志村くんが中3の頃、初めて奥田民生さんのライブを観て音楽の道を志したという、大切なその場所。
15年越しの夢を、志村くんはこの夏、叶える…はずだった。

無念にも断たれた志村くんの意思を継ぐ為に、フジファブリックのメンバーと、志村くんと縁のあったアーティストが集結し、予定通り、『フジフジ富士Q』は開催されることになった。

その大切なイベントに、志村くんと親交の深かった和田唱くんが参加するということを知った時、「行きたい!」という気持ちと、「ちょっと待って、私みたいなレベルのフジファンが参加してもいいのだろうか」という気持ちの狭間で葛藤した。

フジファブリックに出会わせてくれたのは、TRICERATOPSのイベント『ダイナソー・ロックンロール』。
メジャーデビュー当初から気になるバンドではあったが、その時初めて彼らのステージを観て、そしてトライセラと一緒に『Raspberry』を歌う志村くんの、なんともいえない魅力に触れて、もっと聴いてみたいと思ったのだった。
そしてその摩訶不思議な、唯一無二の音楽に、どんどん惹かれていった。
ライブにはあまり行かれない身なので、ワンマンに行くことはなかったが、年末に参加したイベント、あれがまさか志村くんの最期のステージになってしまうなんて…。
志村くんを失ってから、彼の音楽を深く感じたくなり、毎日のように聴いているうちに、その魅力にどっぷりハマっていた。完全に、後れて来たファンである。
そんな、まっとうなファンとはいえない私が、『富士Q』に参加して良いものか…しかし、「志村くんの想いを繋ぐライブを現地で感じたい」という強い想いと、まだチケットがある状況から、本当に行きたいファンにチケットが行き渡らないこともないだろう、という判断を下し、参加させていただくことに決めた。

雲の上は晴れ-フジフジフジ.jpgそして、ついにその日がやって来た。
連休の初日に当たり、バスが渋滞に巻き込まれて2時間半も遅れる、という誤算の為、楽しみにしていた吉田うどんを食べそこねたり、物販でメモリアルグッズを買うことは出来なかったけれど、入口で、可愛いピックを戴く。
雲の上は晴れ-Pick.jpg
富士山は、いくら仰ぎ見ても、雲に隠れて裾野しか姿を現さない。
雲の上は晴れ-この先富士山?.jpg空は晴れているのに…。
ここで、携帯の電波が全く届かなくなっていることに気づく。
お留守番のみんな、実況中継出来なくてごめんね…。

雲の上は晴れ-吉田うどん.jpg雲の上は晴れ-席.jpg雲の上は晴れ-ステージ遠っ.jpg席を探すと、ブロックは真ん中より前だが、なんと左の1番端っこ。
ステージは前のほうがかろうじて見える程度。
でも、気持ち的には、端っこでよかったと思う。にわかファンだから、これくらいでちょうど良いのだ。

開場中のスクリーンには、『フジ街ック天国』…富士吉田の特集が流されている。ナレーションがあのままなので、番組を流しているのかと思ったら、フジのメンバーが出演している。この日の為に作ったものらしい。

4時の開演が近づいて来て、『ペダル』が流れ、スクリーンに文字が映し出される。
(だいたいこんな感じ↓)
「2010年7月17日に、富士急ハイランドのコニファーフォレストで『フジフジ富士Q』を開催することを発表」
「だが、2010年12月24日、志村正彦 急逝」
「今日この地に、彼の意思を継ぐべく、多数のアーティストが参集した」
そして、出演順に写真が映し出され、拍手で皆が応える。
次に流れたのは、合唱曲『大地讃頌』
後で知ったのだが、志村くんの通った下吉田中学で歌われたもので、志村くんも参加している音源、とのこと。

ステージに、ダイちゃん、加藤さん、総くん、そしてサポートドラムの東京事変・刄田さんが現れ、拍手と大歓声が沸き起こる。

-続く-