6時過ぎてデンバーに着きましたが、
そろそろ日が暮れようとしています。


でも泊る所も決まっていなくて、バス
停にぼんやり佇んでいると、車に乗っ
た2人ずれのヒッピー風の男たちに声
をかけられました。


車の中にシェパードのような雑種の犬
がいたので、安心したのか、泊めてや
るというご厚意に甘えました。


古いビルの2階に入ると、簡単な食事
までくれました。


食べた後、10ドル出してくれと言っ
てきたので、理由を聞くとマリファナ
を買いたいと言います。


当時は1オンス10ドルくらいでした。

そのころは州によっては、許されてい
るところもあり、日本のような罪悪感
はありません。


さて、翌日早くにざわついているので
起きてみると、制服の警官が2名と、
刑事のような人が2名部屋にいるでは
ないですか。


警察犬まで連れてきていたと思います。


ここで逮捕されるのかと思っていたら、
ヒッピーの1人が連行されていきます。


理由を聞くと、駐車違反の常習者で、
罰金を払っていないので逮捕されたの
だそうです。


飛ぶようにその場を逃げ出し、バスに
乗り込んだのでした。


目的地はユタ州ソルトレイクシティー
です。


シカゴ美術館ではアメリカ美術の歴史の
ような展示を見ることができました。


さらに、ゴッホの自画像やモネの睡蓮な
どもありスーラもあり、さながら中学の
美術の教科書のような展示でした。


各都市では1~2泊するのですが、YMCA
専門で一泊5ドルから7ドルくらいの宿泊
費でした。食事も3食で10ドル以下で
済ませました。


シカゴからセントルイスを通過して、
デンバーに向かいました。


アメリカ大陸の中央部分は農業地帯です。

地平線までのホウレンソウ畑が4時間つ
づき、そのあとコーンがまた4時間つづ
く車窓の景色です。


24時間ぶっとうしでバスに乗るのは、
あれが最後の経験にしたいと思います。


イナゴがバスのフロントガラスに衝突し
て潰れ、前が見えなくなるとワイパーで
一掃します。 


延々それを眺めているのはつらいです。


そんな時、ハイウエイを時速100マイル
で走っているバスを、矢の様に抜き去る
フェラーリヨーロッパがいたりして。


デンバーには夕方到着しました。

アメリカ横断旅行のグレイハウンドバス、

200ドルで1か月半バス乗り放題みたいな
チケットでした。


もう今では絶対にできない旅行です。
体力がありません。


ニューブリテンからまずボストンに行き、
ニューヨーク、ワシントンDCを巡り、
ニューヨークに戻ってからバッファロー
にナイアガラの滝を見に行きました。


その時、初めてカナダに入りました。


バス旅行は4時間毎に、バス停に止ま
ってキャファテリアで食事です。定番
は七面鳥の肉のホットサンドとコーラ
です。


朝はスクランブルエッグにベーコンと
トーストとコーヒーが無難です。


バッファローからクリーブランドを通過
してシカゴに入りました。


ボストン美術館では浮世絵や日本画コレ
クション、メトロポリタンでは印象派の
作品が多く展示されており、惜しげもなく
見せているよなと感動しました。


日本だったらこれだけ一度に見ることは

ないし、もしあっても長蛇の列ですからね

え。