花魁と辛い蕎麦つゆ | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

「一度でいいから汁にたっぷり漬けて蕎麦を食べたかった」と落語に出てくるほど、関東では辛い蕎麦つゆの店が多いようですね。

江戸・下町好みの辛い蕎麦のつけ汁を「江戸汁」「几帳汁」といったりします。

ですから辛い蕎麦つゆにどっぷり漬けずに食べることになります。

 

二千人もの遊女がいたという吉原で、たいそう蕎麦好きの「几帳」という有名な花魁がいました。

この「几帳」の好んだつゆは、関東の醤油一合と味醂一合を一合まで煎じ詰めたものだったそうなので、ひどく辛かったことでしょう。

そこからごく辛い蕎麦汁を「几帳汁」と呼ぶようになったそうです。

 

 

この「几帳」を身請けしたのは、有名な豪商「紀伊国屋文左衛門」でした。

 

 

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