嘉定とも書きますが、旧暦6月16日(新暦で8月7日)に疾病除けのおまじないとして食べる清めの蕎麦。
元々は6月16日に16個の餅やお菓子を神前に供える習わしがあって一般庶民に浸透しましたが、その起源は諸説あります。
仁明天皇の嘉祥改元説、後醍醐天皇の即位に嘉祥銭を用いてお供えをした説、室町時代の賭弓の賭け金説、公家の嘉祥遊興日説、室町時代の上流行事が徳川家に伝わった説、等々があって古くから知られていたようですね。
民間でも「嘉祥食い」といって16文で餅や饅頭を16個買って食べる習慣や、16歳の女子は振り袖から詰め袖にして、饅頭を穴の空いた土器に盛りその穴で月を見る習俗があったそうです。
嘉祥の『嘉』という字を分解すると → (十・豆・加)の三文字になります。
(十/十分に満ち足りる)
(豆/穀物の中でも大切な豆)
(加/それらを加えれば、吉祥なり)
字そのものが縁起に繋がるのですね。
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