何かのイベントで多数の集客ができたり、企業の業績記録更新がなされたり、等で大入り袋が支給されたりしますね。
実はこの始まり・切っ掛けは、蕎麦に行き着きます。
劇場の始祖である芝居小屋や、歌舞伎の発展と共に見せ物小屋も昔は沢山出現しました。
観客席が満席になると興行主が「これが長く続くように」と縁起を担いで、座員や関係者に習わしとして蕎麦を2杯ずつ配りました。
明治29年(1896)の明治座講演では、近所にある蕎麦屋の食事券を袋に入れて、初めて現物ではなく「蕎麦袋」と称して渡しました。
その後、いつとはなしに「蕎麦代」として現金を入れるようになり「大入り袋」と呼び名が変化して現在に至っています。
大入り袋は金額の多寡ではなく縁起物、そして袋は捨てずに手元に保存しておくことで更に福が来る、とされています。
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