江戸の町に、夜半たむろして路傍で客引きをした私娼のことを、江戸語で「夜鷹」と呼び、当時の大阪では「惣嫁」、京都では「辻君」と呼びました
夜鷹蕎麦の由来は諸説ありますが「守貞漫稿」第五編によれば、その夜鷹達が好んで夜売りのかけ蕎麦を食べたからだ、とあります。
また、花代と蕎麦の代金が同じ(稀に3倍も)だったともいわれます。
そんなことから、武家や大店の旦那達から下品で下賎なもの、として敬遠されていましたが、文学や小咄には「夜鷹蕎麦」は度々登場しますね。
京都・大阪では夜鷹蕎麦ではなく、夜叫(よなき)うどんといったそうです。
いつ頃か定かではありませんが「夜鳴きそば」といえば、チャルメラの音と共に中華そばを商う屋台を指すようになりました。
※「ヨタカ」という鳥は実在していて、東南アジアを主として生息しています。
夏季に繁殖のために日本の九州以北へ飛来し、巣は作らず地表に産卵しますが、見た目の悪い鳥の代表といわれています。
(そば・うどん)のボタンをクリックして頂きますと励みになります。
↓