蕎麦打ちの主な道具は(麺棒・木鉢・庖丁)の三種ですが、その庖丁についての蘊蓄です。
庖丁式(式庖丁とも)といわれる儀式で、百人一首にも登場する料理好きな光孝天皇(第58代)の勅命により、生き物や穀物に感謝するための儀式として宮中行事に取り入れたとされています。
烏帽子や直垂を纏った庖丁師によって、魚介類・鳥類・農産物など50種を、伝統的な切り型でお供物に一切手を触れずに箸と包丁を用いて盛り上げます。
儀式の様子は鎌倉時代以降絵画や文字で残っていますが、宮中では1月19日の恒例行事に。
室町時代以降は武家社会にも拡がり、その後大衆化しました。
今でも、愛知県の津島神社・三重志摩の宇気比神社・南房総の高家神社などで行われています。
1,200年も前に感謝の気持ちを捧げる儀式があったというのは驚きですね。
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