江戸城を中心として川や舟から成り立っていた江戸時代は、両国や隅田川の船遊びが庶民に人気でした。
そういった舟と舟の間を「うろうろぁ~」という掛け声と共に、物売りの舟が回ったそうです。
うろうろ舟の語源は、売ろう・売ろうとしていたからとか、舟の周りをウロウロしていたから、とも。
扱っている品は、蕎麦切り・うどん・季節によって西瓜・瓜が主ですが、饅頭・田楽・魚・冷水の他に日用雑貨も積んでいた舟もあったとか。
品川の船溜まり場も同様の賑わいだったらしいのですが、江戸だけではなく大阪の淀川にも、このような舟が活躍していた記録があります。
大阪では「蕎麦切舟」「くらわんか舟」「荷売舟」と呼ばれ、元禄16年(1703)の立身大福帳という古文書に記録があります。
幕府の許可を得ていた生業ですが、かなりの税金を取られていたらしく、これは昔も今も変わりませんね(笑)。
タイの観光名物・水上マーケットの規模を大きくしたようなものだったのでしょう。
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