うろうろ舟と蕎麦 | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

江戸城を中心として川や舟から成り立っていた江戸時代は、両国や隅田川の船遊びが庶民に人気でした。

そういった舟と舟の間を「うろうろぁ~」という掛け声と共に、物売りの舟が回ったそうです。

うろうろ舟の語源は、売ろう・売ろうとしていたからとか、舟の周りをウロウロしていたから、とも。

扱っている品は、蕎麦切り・うどん・季節によって西瓜・瓜が主ですが、饅頭・田楽・魚・冷水の他に日用雑貨も積んでいた舟もあったとか。

品川の船溜まり場も同様の賑わいだったらしいのですが、江戸だけではなく大阪の淀川にも、このような舟が活躍していた記録があります。

大阪では「蕎麦切舟」「くらわんか舟」「荷売舟」と呼ばれ、元禄16年(1703)の立身大福帳という古文書に記録があります。

 

 

幕府の許可を得ていた生業ですが、かなりの税金を取られていたらしく、これは昔も今も変わりませんね(笑)。

 

タイの観光名物・水上マーケットの規模を大きくしたようなものだったのでしょう。

 

 

 

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