蕎麦に関しての民話・伝承は沢山ありますが、その中の一つを。
昔(麦)と(蕎麦)という名の兄弟がいました。
冬の寒い時に二人が川岸で遊んでいると、足を怪我した汚いお坊さんが川を渡ろうと思案しているのですが、とても無理な様子。
「背負って渡しておくれ」と兄弟に頼むのですが、(麦)は笑うだけで相手にしません。
でも心優しい(蕎麦)は冷たい川の中を背負って向こう岸まで渡してあげましたが、冷たい水で(蕎麦)の足のすねは真っ赤になってしまいました。
お礼に何が欲しい?とお坊さんが蕎麦に尋ねると「寒い冬を過ごしたくない」とだけ答えました。
これを天上から見ていた神様は、優しい(蕎麦)が陽の当たる時期にすくすくと伸びやかに育つように、そして寒い冬には暖かい建物で過ごすようにしてくれました。
反対に思いやりの心を持たない(麦)には寒い冬に人に踏みつけられる、という罰が下されました。
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