蕎麦の民話(蕎麦の赤すね) | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

蕎麦に関しての民話・伝承は沢山ありますが、その中の一つを。

 

 

昔(麦)と(蕎麦)という名の兄弟がいました。

冬の寒い時に二人が川岸で遊んでいると、足を怪我した汚いお坊さんが川を渡ろうと思案しているのですが、とても無理な様子。

「背負って渡しておくれ」と兄弟に頼むのですが、(麦)は笑うだけで相手にしません。

でも心優しい(蕎麦)は冷たい川の中を背負って向こう岸まで渡してあげましたが、冷たい水で(蕎麦)の足のすねは真っ赤になってしまいました。

お礼に何が欲しい?とお坊さんが蕎麦に尋ねると「寒い冬を過ごしたくない」とだけ答えました。

これを天上から見ていた神様は、優しい(蕎麦)が陽の当たる時期にすくすくと伸びやかに育つように、そして寒い冬には暖かい建物で過ごすようにしてくれました。

反対に思いやりの心を持たない(麦)には寒い冬に人に踏みつけられる、という罰が下されました。

 

 

 

 

 

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