蕎麦兵糧丸(そばひょうろうがん) | そば雅 (そば打ち職人)

そば雅 (そば打ち職人)

長野へ出掛けた帰り道に檜の麺棒を購入したのがキッカケで蕎麦打ちに挑戦しましたが実に難しく、美味しい手打ち蕎麦を極めようと独学で研鑽。
今では蕎麦の奥深さに魅了され、少しでもこの思いを広めたい、と思っています。

小さくて保存しやすく効能の高さを求められる籠城用の特殊兵糧には、蕎麦粉がよく用いられたそうです。

栄養強壮剤として高い評価を受け、蕎麦粉を「仙粉」とも称しました。

以下は蕎麦粉を使った兵糧丸の数ある呼称です。

 

 

鬼一法眼兵糧丸・原氏兵糧丸・忍術兵糧丸・忍術精進兵糧丸・義経不食兵糧丸・上杉家兵糧丸・尾張藩兵糧丸・乾氏兵糧丸・陣中携帯兵糧丸・鈴木氏第一兵糧丸、等の名が残されています。

 

蕎麦粉が非常食として城に常備され保存されていたのは大変興味深いのですが、籠城対策にどの城にも松が多い理由はよく知られていますね。

 

 

 

松が植えられているのは景観・防砂・暴風・城外から見えないように、だけではなく籠城時の飢餓対策。

松の皮をめくった白い樹脂は水に浸した後に粉状にして蕎麦・米・麦と混ぜて非常食対策にしましたが、葉や実も同じく食用対策です。

樹脂からは松脂も採れることから、行灯(あんどん)や松明(たいまつ)の燃料や火器に、更には医薬品代用にも。

樹木としては美観や実の食用に梅もありましたが、更には竹。 

これはいざという時の竹槍になります。

根が張ると石垣を壊してしまうので、二間(約4㍍)は控えて植えられました。

-まさに松竹梅ですね-

 

どんな城にも桜が多いのは、明治6年(1873)の政令・通称「廃城令」以降の植樹によります。 

 

 

 

 

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