そば湯の運ばれてくるタイミングや、そば湯を見れば蕎麦屋のレベルが分かるともいわれます。
「そば湯は料理の一品だ」と、茹で湯ではなく別に作るという拘りの店もあります。
そば湯を入れる湯桶(ゆとう)についての蘊蓄。
塗り物と土器の二種類がありますが、今は角型の塗り物が多いようですね。
歴史的背景では江戸時代は丸型が殆どだったようで、明治以降に角型が主流になったようです。
そば湯を飲んで余韻を楽しむ習慣は、江戸時代中期以降とみられています。
元々は上流階級の婦人が湯次(ゆつぎ)として用い、江戸時代は酒器として使われていました。
茶懐石では「湯練り」として最後に一口残したご飯を湯漬けにしたりしますが、使われた湯桶が歴史の中で蕎麦に転用されたようです。
蕎麦湯用は(湯斗・湯筒) 懐石用は(湯次)と区別されました。
室町時代は贈答用酒に用いられ、江戸時代は葬儀後の酒で「湯桶酒」として振る舞われた、とあります。
※「湯桶」のように漢字二文字で、上を訓読み・下を音読みのことを「湯桶読み」といいますが、ここにも湯桶が出てくるのは面白いですね。
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