昔は爪楊枝を置いていない蕎麦屋さんが殆どでした。
蕎麦は手で手繰り噛まないものだから不要、要求する人は食べ方が悪いのだ、という理屈らしいのです。
「粋」を張る場所だから野暮はダメ、ということもあったのでしょう。
種物や他のメニューも豊富な店が多い昨今、やはり置いてある方が親切かもしれませんね。
永六輔氏も「蕎麦屋に爪楊枝が置いてあるのはおかしいね」と話しています。
【爪楊枝について/Tooth pick or Cocktail pick】
10万年前のネアンデルタール人が既に使っていた、という痕跡が遺骨の歯に残っています。
古代インドでは「歯木」とよばれ、心身を清めるには先ず口・歯を磨くものだ、と弟子達に教えたお釈迦様(紀元前500年)が元祖とされます。
他国の古い歴史では、王家や皇帝は象牙や金で誂えたとも。
我が国へは中国~韓国を経て、奈良時代に仏教と共に渡来しました。
爪楊枝の頭にある段々の部分は製造精度を誇示するもので、爪楊枝置きとする根拠はなく、勿論正しい使い方でもありません。
柳家金語楼(山下敬二郎の父)が唱えて実用新案登録し、単に大儲けしただけのことです(笑)。
「付録」
爪楊枝を半分に折って写真のように並べ中央に水を垂らすと、徐々に動いて星のように繋がります。
-子供が喜びます-
(そば・うどん)のボタンをクリックして頂きますと励みになります。
↓