そうだ、米国で医者やろう~♬ -14ページ目

そうだ、米国で医者やろう~♬

米国ボストンで循環器内科フェローをしています。心臓集中治療の分野と美味しいご飯処を世界に広めるのが目標です。

さてさて、今年も循環器内科の面接シーズンが到来しました。うちの病院も相変わらず人気で例年通り800人以上の応募があるようです。


そんな大人数から毎年6人が選ばれます。そんな高倍率を運とコネで勝ち取れたのは本当に幸せなことだと日々しみじみ感じます。


常に背水の陣という意識でスタミナで勝負していますが、循環器内科フェローシップが始まって1.5ヶ月が経ってから完全に疲弊しております。


万を辞して購入した高級エアーウィーブマットレスが身体に合わず、毎朝身体がガチガチなのを差し引いても疲労の蓄積がすごい。


渡米したての頃を思い出します。先週まで2週間不整脈班として不整脈関連疾患のコンサルと入院患者のマネージメント。


朝は6時前に来て15人ほどの心電図とカルテを確認。レジデンシーのときと違って患者層がめちゃくちゃ複雑です。


心外術後の患者は一人一人ベッドサイドにいってpericardial pacingをうまく調整して患者のunderlying rhythmを確認したり、心臓移植前のVT stormがずっと止まらない患者のICDを調整したり、アミロイドーシス患者のペースメーカー不全の確認をしたり・・・


んで、事前に患者リストを作成して7時から始まるカンファレンスで全員に配って、フェローが舵を取って方針を話します。不整脈班の先生方は割とサクサクしてるのがせめてもの救い。カンファは20分もかからず終わります。


んで、そっからコンサル地獄。とはいっても1日に新規のコンサルは5件ほどしかないので忙殺されることはありません。でも、一件一件が異様に複雑ですぐには答えが出せないことがほとんどです。


例えば、TAVR後でcomplete Heart blockになったかと思ったら翌日には普通のAFLになって、かと思ったらjunctions rhythmぽくなったみたいなコンサルト。


テレメトリーを眺めても色々起こりすぎてて何が何やら。結局、pericardial pacingA wireをモニターに繋いでみたら、junctional rhythmぽいのは、実はAFLでさらにcomplete heart blockが合併してることが判明したり。


はて、ここまで自分でも何を言ってるのかよく分からないけど、とにかく色々複雑なことを日中やっていて、気づけばいつも6時過ぎ。そこから内科専門医試験の勉強。。。


こんな鬼畜な生活が続きましたが、無事、先日、内科専門医試験 ABIMが終わりました。


コロナのせいで一旦キャンセンされましたが、ボストンの郊外で席が空いたので再予約することができました。


週末は金土日とずーーーっと当直だったので、追い込みで勉強をするどころか疲労困憊で試験に臨む羽目になりました。


事前に下調べもできず、何ブロックあるのかもよく分からず、USMLEと同じ感じの長時間の戦いを覚悟してましたが、蓋を開けてみると、割とさっぱりでした。


問題は短めで一ブロック2時間で60問。全部で多分5ブロック。途中一回トイレに行きましたが、他はぶっ続けでやったのでお昼過ぎには終了。


特に達成感もなく、鈍行の緑列車で1時間かけて街へ帰還。気分転換に家の近所のビーチをチャリで駆け巡り、口コミが良いタイマッサージでリフレッシュ。


久しぶりにタイ語でセラピストに喋ってみたら、ガッツリとしたニーハオが返ってきた。恐るべき中国人の侵食度。


今週からはエコーローテ。比較的まったりとできる上に就業時間も7:30スタートで朝はゆっくりできます。終わりは6ー7時なのであれですが、日中は好きなタイミングでエコーやって、好きなペースでエコーを読影します。


同じ部屋に指導医達とずーっと一緒にいるので英語で割とかなりどうでもいい日常英会話をしないといけないのが若干疲れますが、全体的な体力は回復傾向です。


溜まってた研究と循環器内科の座学もぼちぼち始めていきたいと思います。



家からチャリで10分のところにあるビーチ




タフツ大学循環器内科のフェローシップが始まってから1ヶ月が経ちました。


あっという間に時間が過ぎました。特にこの2週間はカテ室のローテだったので、一日中カテ室にこもりっきり。週一回の外来を除けばひたすらカテ室で手技をしてました。



朝は7時前から帰りは9時くらい。日本の企業だったらブラック企業と言われるかもしれません。基本的に土日は休みです。


お昼ご飯をしっかり食べる時間もなかったのでダンキンドーナツのフレンチクルーラーをLサイズのアイスコーヒーで流し込む生活が続きました。


いつも前日の夕方までには患者リストが送られてくるので、それを基に予習をします。大体一日10ー15件。スワンガンツ、生検、冠動脈造影 (CAG)、PCI、TAVR、ECMO挿入抜去などなど。


患者のことは手技の前にしっかりと指導医にプレゼンできるように準備します。


例えば、心移植患者のスワンと生検だとすると、いつ移植されて、どんな拒絶反応が出て、最後の生検はいつでどんなアプローチだったのかなど細かく調べます。


手技当日は外来にいらっしゃった患者さんに手技の説明をして同意を取るのも全てフェローの仕事です。


幸いなことに技師やナースなどの人材が豊富で、清潔野の確保、手技道具の用意などは全てやってくれるので、医者の仕事は局所麻酔を打つところから始まります。冠動脈造影の時の機械操作も技師がやってくれるので楽チンです。


カテローテは基本手技だけなので、入院患者の場合、その前後の管理は入院チームが担当します。なので、カテチームは手技に集中できます。



日本で循環器内科のトレーニングを受けてないのでなんとも比較しづらい部分はありますが、かなりいい経験ができているのではないかと思います。


例えばカテ室ローテたと最初の2週間はひたすらスワンガンツカテーテルを修得します。最初の1週間はサポートに1人付いてくれますが、2週目からは基本的には一人でやりました。


うちの施設は心移植後の生検を頻繁にやってる関係で症例が多く、スワンガンツだけで2週間でおよそ30件くらいはやった気がします。空いた時間はCAGPCIに入って助手として学べます。


ちなみにうちの病院では、指導医は基本的に監督する立場であって、あまり手技を実際にやることはありません。スワンガンツは1年目、CAGは2or3年目、PCIadvanced fellowといって循環器内科のトレーニングを終えてカテに特化したトレーニングプログラムに進んだ4年目の先生がやります。



重症心不全も多い関係でECMO、インペラなどもたくさんやっていて(数は知らない)、しかも循環器がこれらを仕切ってるので挿入も抜去も循環器内科が最近はやってます。


ボストンは病院が沢山ある関係でSTEMIが取り合いになってるらしく、STEMIの症例が少ないのが玉に瑕ではありますがそれを補えるくらい他の症例のボリュームがあります。


指導医も教育熱心でBraunwaldとかcardiac cath handbookを書いてるようなアカデミック先生たちもたくさんいます。


同僚もIvy league出身の優秀な人ばかり。米国と日本のエリート像てのは面白いことに少し違って、日本では学力が強調されますが米国は違います。もちろん最低限の学力は必要ですが、それよりも働く力、チームワーク、リーダーシップなどの総合力が重視されます。


循環器は特に競争率が高いので、総合力抜群のナイスガイたちが勢揃いしてます。


もちろん社会的に求められる医師像を演じてる部分もあるので、本音では白人至上主義のトランプ主義者のような人もたくさんいます。


座学に関してはカテローテではもっぱらcardiac catheterization handbookという割と気軽に読めるフェローに人気の本を愛用しました。


https://www.amazon.com/gp/aw/d/0323597734/ref=dp_ob_neva_mobile


最初の2週間の導入として最高の本です。よくまとまってます。ちなみに血行動態の章は自分の研究メンターが執筆しています。



他にも米国の心臓学会が各種専門医試験用にオンライン教材(ACCSAPECHOSAP, EPSAPなどなど)を出していて、基本的にフェローはこれらを使います。カテであればCathSAPというのがあります。教科書、講義、問題集全部入ってます。


うちのプログラムは幸いフェロー各々無料でアクセスがもらえます。普通に買ったら1つ10万円くらいするので病院が買ってくれるのは助かります。


勤務時間も長くて英語ばかりの環境でなかなかハードではありますが、修行をしに来たものとしては、かけがえない貴重な環境で、濃密な時間を過ごしてます。


週末はニューヨークに戻って少しゆっくりして、来週からは不整脈チーム(EP service)で働きます。


良い週末を!





ボストンに引っ越しました

 

タフツ大学の循環器内科で働きはじめました

 

1カ月ほど選択実習でハーバードで研究をしていたこともあり土地勘はわかっているのですが

 

いかんせん、知り合いが全然いません!!

 

ニューヨークにいたころはアパートに日本人の同僚がいたので日本語をしゃべっていたのですが

 

ボストンでは英語しかしゃべらないで一日が終わります

 

しかも、みんなネイティブなので、英語嫌いなものとしては非常につらい

 

現実逃避にドラマ半沢直樹(前回シリーズ)を一気観しましたがそれでも足らんので

 

新しく始まった私の家政婦ナギサさんを観ています

 

新しい環境はすごくストレスフルです

 

オリエンテーションは長い割には肝心なことが色々抜けてます

 

カルテのIDがなかったり、IDバッジが機能しなくて部屋に入れなかったり、白衣が届かなかったり

 

病院の構造も複雑です

 

いくつもの建物が合体した結果、別の建物に移動すると気づけば階が変わったりします

 

米国あるあるなのです

 

まぁ、予想外の状況に出くわすのに慣れてきたので、いまさら驚いたりしませんが・・・

 

仕事も割と急に始まります

 

簡単な説明の後にいきなり現場投入です

 

周りの看護師や同僚にどうやるか聞きながら手探りです

 

まだまだ、職場に慣れるのにいっぱいいっぱいですが、ぼちぼち研究とか将来の進路も考えなければ・・・

 

体型だけは米国にフィットしているわたし. 早期の脱却を狙いランニング.