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第152回 芥川・直木賞が発表された。
一介の本好きとして、今回ほどこの賞に無関心でいられたことはこれまでなかった。
受賞した西さん、小野さんの作品を読んだことがない。
今後掲載雑誌を立ち読みすることはあるだろうが、期待はない。
そろそろこいつにあげようか・・・・・ 的な雰囲気がムンムンしている。
これでは、過去受賞作に匹敵するような力作を発表して落選していった作家たちが可哀相になる。
思い出すのは、「月はどっちに出てる?」のヤン・ソギル「血と骨」の落選だ。
あと半年、一年、発表が前後していたら間違いなく受賞していただろう。
その時の受賞作品が車谷長吉「赤目四十八瀧心中未遂」。
それくらいレベルの高い作品、そして選考だった。
しかしまあ作品というものは、本当に読んでみないとわからない。西さんの本はもう出版されてるようだから、さ、これからさっそく本屋に行ってみるか。
今年最初に読んだ本。
丸山健二「生者へ」 新潮社刊
生誕から現在までの芸術感の推移、変遷、どのような思いのもと自分の行動はあったのかをじっくり検証している重厚な著。その言葉の鋭さが、生半かに生きてきたわたしを容赦なく刺してくる。
皆が皆、世界中でたった一人の自分の人生を今日も生きている。
行動の中に、その人なりの“思い” “信念”がなければ、ただ毎日だらだらと仕事をし、あっという間に年齢だけが重く重くかさなっていくだけだ。
少年老いやすく学成りがたし―― 勉強せねばなりません。


