『ゴキゲンな風に吹かれて』          ――ゴキゲン自由学校・生徒会長日誌 -8ページ目

『ゴキゲンな風に吹かれて』          ――ゴキゲン自由学校・生徒会長日誌

校則●1 明るく楽しく。元気よく気分よく。
校則●2 背筋を伸ばして颯爽と歩こう。 ※野暮・無粋厳禁
校則●3 考え過ぎちゃダメ。 「テイキリージー!気楽にね」
校則●4 人の数だけ生き方がある。 「隣人を愛せよ」
校則●5 いつも何かを喜んでいなさい。

■0202

日本時間2月2日。現地時間2月1日。


2月第一日曜日(アメリカ時間)は、待ちに待ったスーパーボウルデイ。世界中のアメフトファンがテレビの前に釘付けになる日。


アメリカ全土でピザが○億トン、ビールが○○億リッター消費されるトンデモナイ一日です。


事前に有給を取った方々(用意周到)。または当日朝に「日曜から熱が出てまして、今日一日休ませてください」と見え見えの電話をした方々(それでもいいと思います・・・・・ハイ)。


アメリカ以外の時差がある国々で最も有給休暇が発生するのが今日です。


我々は、何とか万障繰り合わせようやく今日という朝を迎えたのです。目一杯楽しみましょう。楽しむべきなんです。


このゲームをリアルタイムで見ずして何の人生か――  大袈裟ではありません。わたしなんか本気でそう思っております。


今年のカードは昨年の王者、シアトル・シーホークス。相手はニューイングランド・ペイトリオッツ。現在考え得る最高の2チームの対戦となりました。


朝8時。NHK-BSでライブ中継が始まりました。もの凄い、ケタ違いのアメリカならではの華やぎが伝わってきます。そこには、戦争大好きカネ大好きの腹黒い政治家と金満成金富裕層たちにニヤつきはありません。ほんとうの“良き”アメリカしか存在しません。


もはや新しい文化、文明はアメリカ以外の国からは生まれ出ないだろう――


名著『アメリカ素描』の中で、司馬遼太郎をしてそう言わしめた国、アメリカ。


その“可能性”が今画面いっぱいに映し出されています。


遠く離れた極東アジアの片隅でもこの興奮なのだから、現地で観戦している人たちは、これはもう完全トランス状態。イっちゃってます。



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王者シーホークス、不動のQB(クォーターバック)ウィルソン。アメリカ国歌を聴きながら祈ってます。彼はパスだけでなく自分でも走ります。今回は何ヤードランを稼ぐか、楽しみです。


国歌斉唱したのは、昨年「アナと雪の女王」を世界的大ヒットへと牽引したテーマソング「レット・イットゴー」を歌ったこの女性。名前がわかりません。ミュージカルシンガーとのことです。


昨年までほとんど無名だった彼女が1年後にはスーパーボウルで国歌斉唱している。これも一つのアメリカンドリームなのでしょう。素晴らしい声量でした。

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ハーフタイムはケイティ・ペリーが登場。そんなにいいシンガーとも思ってませんが、当地ではスーパースター(?)なのでしょう。ただマイケル・ジャクソンやビヨンセが歌ったときの迫力はそこにはありません。


*****


ゲームは近年にない迫力の接戦ゲーム。

第4Q。残り2分あまりでペイトリオッツのQBブレイディが逆転のTDP(タッチダウンパス)。そして残り20秒。王者シーホークスが再逆転を狙って最後のチャージ。あと数ヤード突破すればTD! ペイトリオッツは絶体絶命―― 連覇か。それとも10年振り王座奪還か。 


しかしウィルソンから投じられたボールはインターセプトされ攻守交替、なんとそこでゲームオーバー。


見事ペイトリオッツが優勝しました。37歳ブレイディ、ガッツボーズです。


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『20世紀最高のスポーツマン』というようなレポートが、以前アメリカのスポーツマガジンであり、3人のスポーツマンが紹介されてました。


一人は、90年代ツールド・フランスなどで常にトップを走り続けたプロロードレーサー、ミゲール・インデュライン


もう一人は、NBA史上最高のプレーヤー、シカゴ・ブルズのマイケル・ジョーダン


そしてもう一人は、NFLのレジェンドQBジョー・モンタナ。サンフランシスコ49ナイナーズに所属し、スーパーボウルで何度も奇跡のTDPを決めチームを優勝に導き、アメリカで“神”と呼ばれる男。


スーパーボウルまで勝ち上がってくるのも大変なのに、そのゲームの中で彼は12回ものTDPを決めました。


そして今回、ブレイディはなんと、スーパーボウルでのTDPを通算13回決め、このモンタナを超えたのです。今回のゲームでは4回!!


もちろん大会MVPに選ばれ3度目の受賞。これも新記録。


ああぁ、今年も終わったな、スーパーボウル。やっぱスーパーボウル最高だなぁ――


こんな刹那もスーパーボウル特有のもの。


今日は早めに仕事を切り上げて、ブレイディとペイトリオッツに乾杯しよう。もちろんウィルソンの再起も祈って。



★★★ブレイクニュース★★★


世界ボクシング史上最も偉大なチャンピオンの二人。5階級制覇中のメイウェザーと6階級制覇中のマニー・パッキャオがラスベガスで対戦するとのこと。超ド級のこのカードも目が離せません!!


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フィリッピンの英雄パッキャオ。もう一度最高の輝きを世界に見せてくれ。

■0130

朝6時。起き上がり外を見ると雪が降っていた。はっきりと雪景色。


早朝の青白い大気の下、しんしんと雪が降り積もっている。


コーヒーを淹れて、ソファでじっくり飲む。



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昨日、作家の河野多恵子氏が亡くなった。先ほどネットで知った。88歳だった。


「少女狩り」「みいら採り猟奇譚」をはじめ、これまで様々読んできて、この国の小説家としては“かなり”特異な物書きだと思っていた。谷崎潤一郎研究の第一人者としても有名だった。


硬質な文章が積み重なり、よもや思いがけない方向へぐいっと誘われる感覚。ひどく体力を要する読書体験で、途中で何度も投げ出したい気分になったが、長距離ランナーのごとく、地道にラストまで読みきって本当によかった。今もその読後感が忘れられないから。


高齢ではあったが、最後に何か新作を、と思って、期待していた。


芥川賞をはじめ、いろいろな新人賞の選考委員も務めた。最も大きな功績は、村上春樹を世に送り出したということになるのではなかろうか。


時の群像新人賞。選考委員は吉行淳之介、丸谷才一、そして河野多恵子の錚々たるメンバー。


今もし、あの作品「風の歌を聴け」が出版社に送られてきても、誰も見向きもしないのではなかろうか。


その後の春樹さんの活躍を見れば、やはりこの三人の先見性、才能を見抜く目は確かなものだった。


残念… しかし、本当に残念なのは読者ではない。書きたくても書けない肉体になってしまった、まさに河野さんだろう。


小説家という生きもの、人生を、威厳をもって生きた作家だった。誇り高き女文士だった。

■0125

大相撲初場所千秋楽。横綱白鵬が33回目の幕内最高優勝に輝いた。あの大鵬を超えて単独一位の大記録達成。しかも完全優勝。強すぎ・・・・・


そんななか十三日目の取組み。寄り切りで白鵬が勝ったと思ったところが物言いとなり、取り直しとなる一番があった。


マジかよ、オレ勝ってんじゃん―― 白鵬の目がそう言っていた。


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大相撲は今、別室によるビデオ判定を採用しているから、相当な精度で勝ち負けを裁定できるはず。


この件について白鵬が一夜明けての優勝会見で、


もう二度とあのようなことがないようにしてもらいたい。こちらは命懸けで戦っているのだから


というような発言があった。


わたしもこの一戦はリアルタイムで観ていたが、素人目にも、あれは同体には見えなかった。数cmの差かも知れないが、やっぱり白鵬が勝っていたと今も思う。


同体取り直しという裁定の中には、今場所を盛り上げようとする審判部の意図があったのでは、と白鵬は疑念を抱き、そのことを言いたいわけだ。


この白鵬の発言を受け、現在の内山横綱審議委員長、


審判の判定に意見を言うというのは、横綱として未熟さをさらけ出していると思う―― そうきっぱり言った。

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内山さんは、大横綱の意見(愚痴?)に対しても、是は是、否は否でしっかり受け答えのできる審議委員長だった。その凛とした姿には清清しささえあった。このポジションにいる人がYESマンでは困るのである。


これまで、大相撲の伝統、それに伴った厳粛な一面を最も尊ぶ力士であった白鵬。ゆえに偉大な横綱であったのに、たしかに今回の発言は委員長の言うように、未熟であったと思う。内面の底の浅さをほんの少し見せてしまった。


しかし世紀の大横綱ということになんの変りもありはしない。100年200年、大相撲がこの国にある限り語り継がれる横綱白鵬。これからもどんどん記録を伸ばしてもらいたい。