『ゴキゲンな風に吹かれて』          ――ゴキゲン自由学校・生徒会長日誌

『ゴキゲンな風に吹かれて』          ――ゴキゲン自由学校・生徒会長日誌

校則●1 明るく楽しく。元気よく気分よく。
校則●2 背筋を伸ばして颯爽と歩こう。 ※野暮・無粋厳禁
校則●3 考え過ぎちゃダメ。 「テイキリージー!気楽にね」
校則●4 人の数だけ生き方がある。 「隣人を愛せよ」
校則●5 いつも何かを喜んでいなさい。

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■0510

先週芦ノ湖に行ったこともあってか、この頃「やっぱり自然ていいなぁ」と再確認しきり。


そんなわけでいつものこんな朝焼けも、やけに内面に染み入ってくるわけです。


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腰まで水に浸かって魚を追いかけていると、自分の存在が大自然の一部になって、野生の中に溶け込んでいくのがわかるときがある。


今週は都合により釣りに行けないので、何年か振りに、思い出したように「森の生活」をパラパラめくってみる。



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この本を我がバイブルのように思っている人が世界中にたくさんいるが、それも大いにうなづけるところか。


自分のいまの生活を悪く言ってはいけない。自分の人生を愛したまえ。


ソローはそう言っている。人生に成功も失敗もない。幸福か、そうではないか。それしかない。それも自分自身がそう思っていれば、それがアナタの答えだと。


ソローの絶対的視点のなかに“他人の目を気にしない”ということがある。


他人に認められることは必要だが、そのことばかり求める人生ではつまらない。


他人の目を気にする。他者と自分を比較してしまう。そういうところからすべての不幸は始まる。本来あるべき“自己”ということ。そういうことを大真面目に考えるため、ウォールデン湖の畔に掘っ立て小屋を建て、独り自給自足の生活に入っていった人だ。


「みんな」という言葉にまどわされてはならない。「みんな」はどこにも存在しない。


「世間の評判」の奴隷になってしまう人間がなんと多いことか。


おっしゃるとおり。まったく痛快の一言です。


***


「20代でやっておきたい30のこと」

とか、

「ミリオネアがいつも考えていること」

とか、

「成功するまであきらめない」

とか、、、、、


カネに絡んだ自己啓発、成功譚しか書いてないろくでもない本・・・・・


そんな本がやたら現在の書店の棚を賑わせていて、そこそこ売れてもいるようだが、そんな本を読む時間があったなら、この「森の生活」を読んだほうが何倍も人生のためになる。ままならないこの人生を歩いていくための真の勇気ももらえるだろう。


生まれてから死ぬまで徹頭徹尾、ひねくれヒッピーとして45年のその生涯を貫き、終えたヘンリー・デイビッド・ソロー。


“自分の金が戦争に、人殺しに使われるなんてゴメンだよ”と納税を拒否したことで検挙、胸を張って牢屋にも入っていった。アメリカンビート文学最大の影響者、ソロー。


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オンザロックがこうしておいしく飲めているのは、今の自分をしあわせだと感じているからなんでしょうかね~ソローさん。

■0503

本日、フロイド・メイウェザーVSマニー・パッキャオ戦がアメリカ・ラスベガス、MGMグランドで行われた。


戦う前からこのマッチは、言ったら、何か慈善事業のような、どちらが勝ってもいいし負けてもいいし、じゃあ意地と意地がぶつかりあっているかと言えば、そうとも言えるし、そんなものまったくないようにも見えていた。


両者とも現チャンピオンであるし、今回の戦いはその3団体ベルトの統一戦でもある―― にもかかわらずそう思っていた。


「こんなカードは100年経っても組めないだろうし、せっかくだからやっておくべきだ」

「同時代に、奇跡的にこの二人が現役で活躍しているんだから、せっかくだからやっておくべきだ」

というような感じ。


せっかくだから―― そんな漫然とした、プロモーター陣の打算的空気がいつまでも拭えないカードに思えていた。


実際38歳メイウェザー。36歳パッキャオ。両者ともボクサーとしては完全に盛りを過ぎている。引退を視野に入れた戦いになるだろう。


クラス最高のボクサーだからチャンピオンとして永年その地位に君臨しているのだが、その身体は、もうボロボロだろう。


そんな、言ってみれば、老犬と老犬が噛み合ったところで何が面白いものかと思う。


それほどまでこのカードを懐疑的にさせるのは、その高額なファイトマネーも一因だ。


メイウェザーは、今だ世界中のアスリートでここ数年、C・ロナウドなどまったく相手にしないほど、プロスポーツ選手で最高年収を誇っている。無敗のまま引退できれば、それがボクサーとしてベストオブベストにも違いない。


パッキャオにしても、今回のギャラが手に入れば、フィリッピンに帰って新たな事業を始められるだろう。政界入りも噂されている。今や頭の半分以上はそのことで一杯なはずだ。


人間が獣になる瞬間に立ち会えることが、ボクシング観戦の本質だとわたしは思っている。


ハングリーさを失い、自分の“ちっぽけな未来”のことばかり考えているボクサーにわたしは興味など覚えない。それがいかに天才であろうと、最強と流布されていようと。


揺さぶるような感動がそこから派生するとは到底思えない。


魅力尽きない戦いではあるが、観る側として本気で血が踊るかと言えば、そんなこともない。大金持ちの美食家が絢爛豪華な料理を楽しむ―― わたしにとってはそんなカードだ。



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試合は、倒すか倒されるかというより駆引きの時間が長かったように思える。


メイウェザーは相変わらずの俊敏性と目の良さで、パッキャオのパンチをほぼ完璧にかわしていた。


ディフェンスしながら、時折放つジャブがパッキャオの顔を捉える。それだけで相手が倒れることはないが、そこでポイントを稼ぎ有利に試合を運ぶ。


一本勝ちを目指さない柔道を見せられているようで、メイウェザーはわたしにとっては退屈なボクサーだ。しかし、このスタイルこそが、21世紀のボクシングなのだろう。


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上のフォトは試合直後のパッキャオ。


これだけの試合をしてすぐに記者会見ができるってどういうことなんだろうか!!?? 顔も全然キレイだし。


会見で「充分やった」とパッキャオは言った。わたしもそう思う。そう語る彼の顔が優しすぎるから。この顔はもうボクサーのものではない。試合終了後に起こったブーイングも、ボクサーとして、何の恥とも思っていない。


全盛期、彼は獣の目で相手を倒しに行っていた。今回の戦いでは、その目の威光がわたしには感じられなかった。


でもパッキャオ。キミは本当にいい夢を見せてくれた。特にアジアの人々に。


デビューから体重を20キロ近くも上げて6階級を制覇。バッタバッタ相手をなぎ倒していくその姿は、ボクサーとして最高の輝きだった。


ランカー時代、日本にも一回来たよね。1Rでパンパンパンとパンチを当てて、相手があっという間に3回ダウンして1RKO。「強いな」とはみんな思ったけど、ここまでの選手になるとは失礼ながら誰も思ってなかったはずだよ。


でもキミはやった。


“アメリカン・ドリーム”デラ・ホーヤに勝ったときに、ようやく世界中がその強さを認めたっけ。スラム街上がりのアジアの小人なんてアングロサクソンがそうは認めないからね。でもあの一戦で黙らせたよね。


アジア人でもラスベガスを驚愕させられるボクシングが出来るんだということを、パッキャオはその戦いで見せてくれた。世界に証明してくれた。それは寸分の疑いもなく、キミだけが勝ち得た偉大な功績だ。


祖国フィリッピンを思う気持ちがこれからも今のように持続するなら、大統領にだってなれるよ。次のフィリッピン国民の夢はそこにあるんだから。


ありがとうパッキャオ。あと200年は現れないだろう真のカリスマボクサー。その輝きは永遠だよ。

■0425

「もう何もかもがイヤになっちゃって・・・・・ 精神が病んでるんです」

先日大宮N部長から電話があった。


これは私たちのあいだでは、“釣り行かね?”というお誘いの枕詞みたいなもの。


そんなわけで金曜深夜にN部長来家。コーヒーを一杯飲んで早速芦ノ湖へ向いました。


N部長は今年二度目の芦ノ湖。わたしは今年最初になります。


朝6時、腰まで水に浸かって投げ始めます。富士山がキレイです。


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魚の気配がまったくない・・・・・ とまで言えませんが、午前11時までわたしはノーヒット。N部長は1匹釣り上げてました。


道具だけは一丁前なんです。ロッドはハーディのデラックスクラシックのスペイ竿。リールはアイランダー。扱うフライマンの腕が悪くて名機が泣いてます。



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大飯を食らいコーヒーをがぶ飲みし、大いびきでふて寝・・・・・ ムクッと起き上がるとN部長、もう投げてました。まったく勤勉な男です。



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わたしも遅ればせながら投げ始めました。空が雲ってきて雨が降り、それが止むと雲の切れ間からレンブラント光線が湖上に降りてきました。


神の恩寵が空から差してくるという、神々しいこの光景。


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ですがわたしにはナーンにも起こりません。夕方6時まで投げ続けましたが、結局わたしはハゲ。しかもノーピク。完敗です。


敗戦理由をいろいろ探りますが、もっとも言えるのは準備不足でしょう。午前中で今年巻いたフライの90%を失いました。またこの湖はマラブーの湖で、そこを意識したフライをあまり投げなかったのも一因。


結果はついてこなかったけど、今日はいい息抜きになりました。まあ次はやりますよ。リベンジリベンジ。