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健さんが亡くなって10日あまり。
我々がそれを知って3日ほど時間が経った。
以降、一度も会ったことのない健さんが、わたしの中で、意外なほど、彼を思う気持ちがあったことを発見している。
それほどわたしにとって大きな存在だった。
どうしてそうなのか、自分なりに考えてみる。
それは、彼が人に優しく、硬派であり、また仕事と自由を愛する人だったからだと思い至った。
「徹子の部屋」が追悼番組をやっていたので、録画してそれを観た。今より30歳ほど若い健さんが画面に映っていた。
他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意志や本性に従っていること(さま)。
自らを統御する自律性、内なる必然から行為する自発性などがその内容で、これに関して当の主体の能力・権利・責任などが問題となる。
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とある国語辞典で『自由』と引くとこう列記してある。これってまさに健さんのことではないか。
わたしが思う健さんは、自由の人だ。健さんは真の自由をつかまえた稀有な人だったと思う。
健さんがVTRの中で言っていた言葉。
「一人になりたい自分もいるんですけど、みんなに注目されたい自分もいるんですよね」
この発言は、すべての芸術家の本心をありのままに語っているもの。
また、こうも素直にこのような発言をする人もホント少ない。それほど自分に、他人に、いつも素直な気持ちで接していたのだろう。
ゴッホにせよトマス・ピンチョンにせよ、孤独すぎると言われる作家たちにも、やっぱりこの気持ちは持ち合わせている。でなきゃ作品を作ろうだなんて1ミリだって思いもしないだろうから。
追悼の言葉がいたるところから聞こえてくる。そのほとんどが、健さんから「自分のようなものにも優しい言葉をかけていただき、励ましてくれた」というものだ。
自分よりずっと若い人に接するときは、ぜひ自身もそうありたいものだと思う。
なんだかずっと、このところボンヤリしているのは、ぜったい健さんのせいなのだが、だからといってどうしたらいいのかそれすらわからない。
夜になればダラダラと、いつものように酒を飲むことしかできない。
しみじみ、しみじみ、ただただ飲んでいる。
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以下はすべて、福山小夜さんの画集 『冬の旅人 「高倉健の肖像」』 集英社刊 からのもの。
素晴らしいの一言です。
健さんの大ファンだという福山さんの、愛情こもった作品集です。
もう絶版だろうけど、気になる方はアマゾンチェックしてみてください。あるかどうかは不明ですけど。















