5月12日夜、フランス・パリ市内のオペラ座付近の路上で、刃物を持った男が通行人などを襲撃、1名が死亡、4名が負傷。
5月13日朝、インドネシア・スラバヤ市内3カ所の教会において自爆テロが発生。爆犯を含む13人が死亡、40名以上が負傷
5月13日夜、スラバヤ市の南に隣接するシドアルジョ県の集合住宅の一室で、男が製造していた爆弾が爆発。男の妻と子が死亡。(男は臨場した警察官により射殺)
5月14日朝、スラバヤ大都市管区警察署の正門で自爆テロが発生。警察官4名を含む10名が死亡。
5月16日朝、メダン市のメダウ州警察本部を3人の男が刃物で襲撃し、負傷者複数。
パリの事件については、国家を自称するテロリスト、ISが犯行声明を発表しています。
フランスでは、3月にもIS及びその関係者による発砲事件やスーパーマーケットでの人質立てこもり事件が発生しています。
また、14日にはモロッコで、ISと連携していたとして20歳から27歳の4名が逮捕されました。
容疑者はISのプロパガンダに賛同し、モロッコの複数の都市の重要箇所を標的とするテロ行為の実施の為、爆発物及び兵器の製造に関してシリア・イラク地域の戦闘員と連携していたそうです。
これらの事件は、イスラム教における重要な時期である、ラマダン(断食月)と無関係ではないと考えられます。
今年は5月15日頃から6月17日頃が、イスラム教のラマダン及びラマダン明けの祭り(イード)に当たります。近年、ラマダン及びその前後には世界中で多くのテロ事件が発生しています。
日本人7名を含む28名もの死者を出した『ダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件』が発生したのは、2016年7月1日の夜でした。この事件が発生したのも、ラマダンの期間中でした。
外務省も、HP等でラマダン期間中のテロや一般犯罪の増加について注意喚起をしています。また、集団礼拝をする金曜日は特に注意を要するとも言われています。
インドネシアは国民の約9割がイスラム教徒であり、シリアを追われたISの新しい拠点になっているとも言われています。
テロというと、日本では未だに欧州や中東など遠い国や地域での問題であると考えている方々が少なくないと感じます。
防犯のセミナー等でテロの話に触れても、まったく別の話をしているように受け取られる方もいらっしゃるようです。
しかし、残念ながらテロは最早他人ごとではありません。
パリでの事件のように、最近のテロはごく普通の街中で発生します。国の重要機関や主要インフラをターゲットにした以前のテロとは、手法が変わってきているのです。
また、個人や少数のグループで犯行に及ぶケースが増えています。これは捜査機関等によって未然に防ぐ事が困難であることを意味しています。
これまで日本国内でテロが発生していないのは、複数の理由が考えられますが、特に日本や日本人に対する攻撃の優先順位が高くなかった為だと考えられます。
しかし、2020年の東京五輪など、テロリストにとっての格好のタイミングが控えています。日本は、確実にテロに備える必要があります。
同時に、海外旅行などで良く言われるように、自分の身は自分で守るという原則を意識し、身近でテロが発生した際にはどの様に行動するべきなのかを考え、訓練する事も個人レベルで必要になると考えられます。