最近ネットで話題のダイソーの透明コレクションケース。550円で約幅27cmx奥行18cmx高さ23cmの組み立て式のケースです。

※ダイソーより
これまで100均では小型のケースしか販売されていなかったため、中型のケースとして人気となっているようです。
管理人の結論から書きますと「悪くはないけど扱いに注意」となります。
以下、理由について書いていきますね。
この商品の素材のPET(ポリエチレンテレフタラート)がその理由です。
安価で対紫外線効果もあるためケースとして扱いやすいです。
ただし、透明度はガラスやアクリルには劣ります。また、表面に光沢がないため安っぽく見えることも欠点です。
問題は次。
PETは紫外線劣化しやすいのです。黄色変化するため、透明度が下がります。色も悪くなります。気が付きにくいのでついつい買い替えずに放っておくのですが、ケースとしてはものすごい欠点です。
イメージとしてはスマホケースが黄色くなるのを見たことがある方は多いと思いますが、あの状態です。
以下は株式会社兼松が公開しているPETとUV対策されたPETの紫外線劣化時間のグラフです。通常のPETは4000時間を境にヘイズ値(濁り成分)が急激に上昇していることがわかります。
とすると、劣化することを前提として購入する必要があります。
もちろん設置する環境に依存します。太陽光がサンサンと降り注ぐ窓際に置く方は少ないと思いますけど、そういったことを知らない方や、どうしても設置せざるを得ない方などは2年が交換の目安ではないでしょうか

でも、恐らくは気が付かずに使い続けてしまうと思います。これがコレクションケースとしての最大の欠点なのです。
大切な「コレクション」を飾るケースであるにも関わらず、色にフィルターをかけてしまうんですね。
なので、そう言うことを気にしない方や、安価に数を揃えたい方向けの製品となります。
誰もがコレクションを大枚はたいて綺麗に飾りたいというわけでもないと思いますので、安価にこういう商品で間口を広げて頂けるのはとても良いことだと思いますが、悪い点も認識した上での購入をオススメします。