2024/1/3に注文したCIOのSMARTCOBY Pro SLIM 35W が届いたので開封レビューをしてみます。
ちなみに商品はこちら。
最近はYouTuberやらインフルエンサーにメーカーが配布して広告してもらう方式が一般的になり、「ちゃんと使ってんのかレビュー」から「悪い点をきちんと報告しないレビュー」まで溢れていますが、そんなのかんけぇねえ うちのような零細サイトは好き勝手に良い点悪い点書かせていただきます。
こんな感じ で、YouTuberマーケティングは報酬相場から効果まで、きちんとしたビジネスと化しているんです。貸与する企業側も人を選んで貸与しないといけなくなってきてるんじゃないですかね だって、本製品の貸与ブログ、記事読んでみたけど内容スカスカでスペックを並べただけのばっかりでしたもん 公式サイトを見れば分かることは"要らない"のです。
管理人は細かいので、レビューは毎回長文になります。また、記事アップ後も適宜追記、訂正を加えるため、後日別物になっていることも多々ありますので、その点はご承知おきください。
競合製品を上回る小型軽量に加えてパススルー充電、PD、PPSなどにも対応した10,000mAhの本命とも言える製品です。
メーカーはCIOという大阪の企業で、ここ数年でクラウドファンディングを数多く実施して知名度を上げています。管理人も数年前から気にしており、USBケーブルなどを購入しています。
製品特徴は公式サイト を参照してください。スペックを長々と書いてもね…
いや、購入したら着日が1/31になってまして(買う時に気が付かなかった)、届かないな〜と思って確認したら驚いたというオチでした。
ちなみに本記事執筆時点での着予定日はこちらです。
※Amazonより
メーカーの方曰く繰り上げ発送しているそうで、恐らくはこの予定日よりも早く到着するとは思いますが、それでも待たされる点には要注意ですね。
管理人も14日待ちました。まさかモバイルバッテリーにこんな待たされるとは…
Ankerとの企業規模の違いがこの辺りに出てますね。
昔、CPUでAMDの人気が出た時に供給量が追いつかず、市場シェアを取り切れなかったことがあったのですが、小さいメーカーの人気が出ると同様のことが起きたりします。今回が同様の現象かはもちろん不明です。ただ、場合によっては製品品質やサポート品質が下がることもあるため、そこは頑張ってほしい所。Amazonレビューでサポートが悪いと付けられていますね。
※Amazonより
もちろん、この1件で企業全体のサポートが悪いと決めつけるのはなんだかなあ ですし、製品レビューにサポートの事だけを書いて星1つける行為もなんだかなあ、なんですよね。
さて、前置きが長くなりましたが外箱です。
CIOは企業のイメージカラーが紫のため、箱や端子の色が紫です。
同梱物一式。
製品やケーブルはビニール梱包されておらず、そのままです。この辺りは時代に合わせた感じでしょうか
保証は公式サイトに会員登録し、そこから製品登録をすると+1年の合計2年保証。
この点はAnkerの圧倒的勝利 。
Ankerはデフォルトで18ヶ月保証です。さらに、正規取扱店で購入した場合は公式サイトに会員登録するだけで延長保証が受けられます。製品登録不要の自動延長です。更に更に、保証が切れた後、2ヶ月間は20%offクーポンが使用可能。その時に大規模セールが開催されてなくとも安く購入できます。
※Ankerより
これはAnkerの考え方が色濃く反映されていて、モバイルバッテリーは消耗品のため2〜3年で買い替えて欲しい、ということだと考えられます。実際にAnkerのモバイバッテリーの爆発、発火事故も過去に発生しており、サポートが充実していきました。以前は20%off特典は無かったんですよ。
(CIOもモバイルバッテリー回収で割引を受けるサービスを行っています。後述します)
CIOの製品登録を今回初めて行ってみましたが、この手のことに詳しい管理人ですらプチストレスを感じました。
製品に同梱されているQRコードを読み取り、製品登録をしようとすると、以下のような型番検索画面に遷移します。
なんで
シートか製品に製品専用のQRコードを記載して、直接製品を登録させてよ、と。
なんでかというと、添付の説明書の表紙に型番「35W2C1A」と記載があるため、それを入力して検索します。
※CIOより
検索結果がこれです。分かれと
※CIOより
よくよく見ると、「2C1AE 」と、Eの有無が異なります。
で、外箱をよく探すと、側面の一番下に小さく記載がありました。
そして説明書。読まずに捨てる方が多いと思いますが、保証書を兼ねています。「保証書もしくは販売店レシートが保証書の代わり」とのこと。Amazonで購入した場合は販売店レシートが存在しないため、こちらの保存が必須。いやもうめんどくさい。製品登録したなら、Amazonの購入履歴だけじゃだめなの
電子帳簿保存法も施行されることですし、電子の履歴に移行しましょうよ(電子帳簿保存法は個人には関係ないですけど、時代的にね)。
この辺りは新規メーカーなので、これからに期待ですかね。
上記のような事は、製品をメーカーから貸与されたレビューサイトには書かれないと思います。
以前購入したAnkerのモバイルバッテリーには収納するための袋が付属しており、ケーブルも一緒に入れていました。そのため、ケーブル一体型でなくとも気になったことはなかったのですが、本製品には袋は付属していません。ここは大きなマイナスですね。袋に収納できることではなく、"ケーブルと一緒に"持ち歩けるという点が重要なのです。
「袋くらい100均で買えるじゃない」
袋を入れ物と捉えるならそうです。でもライバルは確実にAnker。"ブランド"を創らないといけないんですね。しかもこの製品は曲がりなりにもProモデルです。所有した時のステータスだったり色々とあると思いますが、100均袋に入れた時点で外装は目に入らなくなり、ユーザーからメーカーが消えてなくなります。
どうでしょうか、たかが袋でしょうか
人それぞれだとは思いますが、管理人は手持ちのAnkerの袋にCIOのこのバッテリーを入れて使うことになります。もうこの時点でCIO的には"企画"の敗北なんですね。ガワはAnkerになっちゃいます。
CIOがモバイルバッテリーを売っているのか、そこを含めたバッテリーライフを売っているのか、企業の考え方とも言えます。現状は前者かな
AppleのiPodが爆発的にヒットしたのは、iPod単体の成果でないことは明らかですよね。ユーザーに対して何を売りたいのか、何を目指しているかで機能だけではなく同梱物や保証内容、etc...変わってくると思います。個人的には後者を目指す企業になって欲しいと思ってます。そのうちモバイルバッテリーもBluetoothでスマホにつながって、アプリで操作ということになるかもしれません。無線充電が可能になれば尚の事。全固体電池の実用化も見えてきていますし、今後が楽しみです。
同梱されていたケーブルです。ケーブル帯(ねじねじ)は初めから外れていました。
もうこれは文句言いません。よほど急ピッチで生産しているのでしょう。ただ、こういったミスが製品品質にまで及んでいないことを祈ります。
管理人は既に持っているUSBケーブルを使うため、付属のケーブルを使う予定は無いのですが、説明書にもケーブルスペックの記載がなく、扱いに困っています。
これがThunderbolt4、100W対応位のケーブルなら良いのですが、充電器に付属していたケーブルのためデータ転送不可の35Wが限界のクズケーブルの可能性もあります。
う〜ん、困った
バッテリー本体です。
シボ加工のため傷や指紋が目立たず長期間安心して使えます。
裏面には充電容量の記載がありますが、余程シビアな使用用途の方以外は気にしなくてもいいんじゃなぃかなと。
同系色の文字が読みづらい方や老眼の方は諦めたほうが吉です。
厚さは1.5〜1.6cm。ノギス持ってないのです。
公称1.6cmなので範囲内ですね。
重量は公称180gのところ175g。ただでさえ競合製品より軽いのに、更に軽かったとは驚きです
手で持ってみても、これまで使っていたモバイルバッテリーとの違いに驚きます。
カードとのサイズ比較です。
以前と比べると本当に小型化されました。
AnkerのPowerBank (10000mAh, 25W)は小型化されてはいるのですが、重量約246gと同じサイズのスマホなどを想像したときに、持つと"ずっしり"感があったんですね。SMARTCOBY Pro SLIMはかなり軽くなっています。また、SMARTCOBY Pro SLIMは35Wと、充電速度が少し高い点も見逃せません。
じゃあより軽い製品…ということで、2024年春に発売予定のAnker Power Bank(10000mAh,22.5W)がもう一つの競合となり得ます。こちらは定価3,490円のため同じ比較はできないのですが、重さ約200gなので、SMARTCOBY Pro SLIMの方が更に軽いのです。
しかも、Anker Power Bank(10000mAh,22.5W)は従来品よりも30%小型化したとことでサイズは114×71×16mmを謳っています。対してSMARTCOBY Pro SLIMは97.6×69×16mmと、更に小さいんですよね
※ちなみに、Anker Power Bank(10000mAh,25W)のサイズは153×72×16mmです。
※マイナビニュースより
ちなみに、10,000mAhのモバイルバッテリーに対して、iPhone15(バッテリー容量3,349mAh)を3回近く充電可能と書かれている記事もありますが、通常モバイルバッテリーは電力損失で20〜30%は使えなくなります。そのため、本製品の場合は1.9〜2回程度と考えておいてください。
ここまで見てきて、SMARTCOBY Pro SLIMのサイズ感の最大の特徴を2つ挙げるとすると、管理人は重量、薄さです。
さて、側面にはボタンがあり、押すとその時点での残量が表示されます。これは便利
モバイルバッテリーへの充電は2つあるType-C端子のどちらからでもOKでした。
充電しながら発熱を確認しようとしたのですが、手で触っても全く発熱を感じませんでした
また、CIOは自社/他社のモバイルバッテリー回収サービスも実施ししています。年末に江東区のゴミ収集所で、
モバイルバッテリーが爆発したと考えられる事故 で操業が停止しました。その際に年末の混み合う中、粗大ゴミ収集を控える通達が出されました。こういった回収活動はとても重要です。
CIO製のモバイルバッテリーの回収は
こちら から。
CIO以外のモバイルバッテリーの回収は
こちら から。
さてこのモバイルバッテリー回収サービス、特典があります。CIO製品なら以下の通り。
※CIOより
他社製品なら以下の通りです。
※CIOより
自社製品の割引があるのは嬉しいですが、Ankerと比べると割引率が低い点は残念
正直10%なら、ほとんどの製品はAmazonのセールの方が割引率が高いです(セール価格から更に割り引かれるのでしょうか
)。
Ankerと比べて良い点は、回収の際に特典が得られる点ですね。ユーザーからすると面倒なのですが、エコフレンドリーと言えます。ユーザーって面倒なので、リサイクルしない人が多いんですよ。だから先程書いたようにゴミとして捨てる人もいます。もちろん知識不足もあるとは思いますが、保証ではなく回収のサイクルに割引を組み込むことで回収率をアップさせようとする企業姿勢は素晴らしいですね
これにはもう1点利点があり、ユーザーが割引を得られる時期を調整できるんです。Ankerの場合は保証が切れた後の2ヶ月間なので、強制的に期間が割り当てられます。新製品が予告されていようと私生活や仕事が繁忙期だろうとお構いなしです。CIOの場合はリサイクルに出すのはユーザー次第なので、選択権はユーザー側にあります。
ということで、買い替えを考えた時に素晴らしい製品を購入することができました。
どの業界も1強だと色々と不都合が出てくるもの。正直バッテリーならAnkerではなくmaxellなど、他にオススメのメーカーはいくつかあるのですが、一度ついた市場のブランドは強いです。だってAnkerって
いわゆる中華メーカーよ みんな嫌がるのに、なんでAnkerなら良いんでしょうね、という
(※)
是非とも国内メーカーにも頑張って頂きたいものです(NIMASOとかとか)。
※本社は中国の湖南省長沙市にあります。設立したのは、あのGoogle出身のエンジニアということで、当初からガジェットオタの間でも注目されていたんです。管理人もそのうちの一人ではありました
ガジェットオタではないつもりですが…
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