帰路1 | 津々浦々を徒然と行く。

津々浦々を徒然と行く。

まあ、色々と。色々と。




北海道旅行からの帰り。
大阪へ向かう飛行機の中、自分の座席表を探しながら歩いてたら



自分の席におじいさんが座ってる。

しかも、隣の人と、そのまた隣の人とも楽しげに話してる(・ω・`)三人とも関西の人だ。
五日間の間で、こうも同じ境遇におちいるものなのか?

俺だって焦って、「なにこれ、デジャヴ?」と思ったさ。






紫苑「すみません。そこ・・・自分の席なんですけど(・ω・`)」



おじいさん「え?18のCだろ?ここ。」



紫苑「そこは17のAですよ(・ω・`)18のCは、ひとつ後ろの通路側ですよ。」





おじいさん「そうなん?」







それを見ていた客室乗務員が説明。
するとおじいさんはしぶしぶ


おじいさん「間違ってとっちゃったみたいだね(・ω・`)仕方ないどくか。」




だが、あまりどく気配がない。

すると隣の隣のじいさんが


隣の隣「にいちゃん、譲ってやれや。」



紫苑「はい・・・?」






隣「せやで、にいちゃん。硬いこと言うなや、このじいちゃんの席あいとるんならそこ座ればええやん(・ω・)ノ」





紫苑(ええー(´Д` )せっかく窓際とったのに~)
でも、もう全然どこうとしないし そろそろ出発だし、ここでもめるのもアレだし・・・客室乗務員はオロオロしてるし・・・





紫苑「わかりました。(・ω・`)お席そのままで。僕は後ろに座ります。」






隣「おお!にいちゃん、話しわかるやないか」




隣の隣「そうやで兄ちゃん、ええ判断やー(笑)」





するとおじいさん、


おじいさん「いやー悪いな、兄ちゃん!こんな歳になったら、もう足腰よわなって 一度座ると立たれへんのや!(笑)」







紫苑(おお!これが関西ノリのボケってやつか!?これは・・・・乗らなきゃ損だ!!( ´ ▽ ` )ノ)











紫苑「いえいえー気になさらずに~、僕も介護福祉士ですからね!(本当です。資格あります)高齢者の方の体機能が低下してるのは重々承知ですよ~( ´ ▽ ` )ノ飛行中トイレ行きたくなったら声かけてください!介護しますよーwwwwwww」
















おじいさん「」(絶句)





隣「」(絶句)






隣の隣「」(絶句)






客室乗務員「」(絶句)














(;'A`)あ・・・あれ?






すべった?


俺、すべった?





いや、でもなんだろう。
すべったときと空気が違う。



なんか四人が、爆発寸前の爆発物を見るような目で俺を見てる(;'A`)






おじいさん「ご、ごめんな、兄ちゃん。」





紫苑「え、いや、あの・・・すみません。」



おとなしく、おじいさんの席に座る紫苑。


客室乗務員「安全運行へのご協力、ありがとうございます。寒くはないでしょうか?毛布など必要の際にはお近くの添乗員にお声かけください。」










(・ω・`)なんで涙目で震えてるの?









なんかあらゆる客室乗務員が僕に
「飲み物は良いですか?」とか
「毛布はよろしいですか?」とか

明らかすぎるほど他の客よりサービスしてるのは何故?






ねえ、ていうか前のおじいさんたちもさ、あんなに楽しそうに話してたじゃない。




離陸して一時間は経つよ?

なんでずっと無言なの?(・ω・`)







なんか色々すみません(・ω・`)






関空に着いた時におじいさんが駆け寄ってきて

「兄ちゃん、本当ありがとう、ごめんな機嫌直してや」って言ってたけど












俺そもそも怒ってないよ?(・ω・`)



目つきか?この目つきが悪いのか?








なんだこのもやもや。