インシデントを共有する文化が成熟しない… | いざ現場!救命士のブログ

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救急救命士の独り言です

またまた昨日のブログ……

大雨の朝になりました
全国的に今日1日災害への警戒をが必要となります
気象情報をこまめにチェックし、適切な 段階での行動をお願いしたいと思います

昨日は週末の疲れのせいか頭のキレが悪く、何度となく リフレッシュをかけましたが最後まで回転率は上がりませんでした
とは言うものの、細々としたものを処理したり、各救命センターとトラブル解消のために連絡を取り合ったりとなかなかハードな1日でした


救急活動において医療機関と違うことがあります
業務に対するリスクマネージメントの1つになると思いますが、インシデントやアクシデントという報告の文化がありません……


ヒヤリハットという文化がやっとここ5年ぐらいでついてきましたが、インシデントって何?アクシデントって何?という感じが今もします

1枚1枚の書類をめくりながらインシデント・アクシデント事案を抽出するようにしていますが、これを分析にかけるとだいたいは部隊からクレームが来ます
なぜこういうことに陥ったのか?次の発生を防ぐために、あらゆる分析方法で原因調査をしますが、いくら説明してもあまり理解されていません……

それに加えて、少し聞いた話ですがこのフィルターにかからないような活動をすればいいという考えを持った隊員がいると聞きました

それは救急活動としての目的から逸脱をしています
要はチェックする人に怒られないように活動をしよう!書類を作ろう!という隠蔽する文化に繋がるからです

我々の使命は救命が第一です
そして苦痛の軽減、悪化の防止、迅速な 搬送と続くわけですが、やはり倫理観の教育というものは継続的に実施していかなくてはならないものと考えています。
なかなか理解してもらうには時間もかかるし理解してもらうものに難しいと思いますが、特に生死に関わる場面が多い 救急隊員にとってみればこの教育は必須と最近考えています

業務命令として救急隊に配属されてる人もいると思います
逆に救命士として最前線で活躍したいと目標を高く持つ職員もいると思います


難しい問題とは思いますが段階ごとに多くの 学ぶ場は提供していければいいなと思います

業務の采配がうまくいき、考える時間が多く取れるようになってきた今、何を作り出していくのか?今ある現状の全てをフォーカスしながら、ビルド だけではなく スクラップも考えながら押し進めていきたいと思います

プレイヤーからマネージャーへの比率が多くなっていると感じる最近ですが、しっかりと羅針盤を操作しながら行きたいと思います


今を生きよう