日本人とクンダリーニ その3
日本人とクンダリーニ その3では
日本人は昔から腹を中心に据えてワークしてきたと書きましたが、ここでその1で書いた最初のクンバカやバストリカに違和感を抱いたという話に戻ります。
基本的に私がインドやその他のアジア圏で感じたのは何故こんなにエネルギーを上げる行法ばかりなのだろう?という事だったんですね。
インドは特にその土地に降り立っただけで大地からエネルギーが上昇していくような感覚を感じました。
この事に関してはこれは私の先生が言っていた話がその理由を解明してくれました。
インド人のクンダリーニエネルギーは上げてもすぐ下がるようになっているんですね。
なのでクンダリーニを直接上げてもすぐ下がって循環する。(クンダリーニ上下経路の循環)
ところが日本人はどうかと言うと古神道でもそうですが基本的にエネルギーを下げる経路を徹底的に作る事によってエネルギーを安定させる。
その上で少しエネルギーを上げるくらいでクンダリーニの上下経路が循環する。
このエネルギーの違いがあるのに日本人が無理にクンダリーニを上げる行をやるとどうなるのか。
それは私は自分の身体で体験してきましたし、周りにもそういった人を見てきました。
特に1990年代は日本でもクンダリーニヨーガが流行っていてクンダリーニ症候群になる人が沢山いました。
そういった人達がクンダリーニ症候群を治す為に使ってたのが気功だったんですね。
直接的にエネルギーを上げるクンダリーニよりも穏やかにエネルギーを循環させる気功法の方が日本人に合っているのは当然の帰結です。