梟の歌老婦人は、東の窓の下に敷物をしいて私をそこへ置きました。それからみんな寝ると直ぐに高いびきで寝入ってしまいました。私は私の体の耳と耳の間に坐っていましたがやがてちょうど、真夜中時分に起き上りました。「 銀の滴 降る降るまわりに 金の滴 降る降るまわりに 」という歌を静かに歌いながらこの家の左の座へ右の座へ美しい音をたてて飛びました。私が羽ばたきをすると、私のまわりに美しい宝物、神の宝物が美しい音をたてて落ち散りました。「梟の神の自ら歌った謡」より