「私がGMに苦情を書いたのはこれで2回目です。私にもおかしな話に思えるので、返事がなくても責めるつもりはありません。私たちの家族はいつも夕食後のデザートにアイスクリームを食べています。毎晩、食事後に家族全員がどの種類のアイスクリームを食べるべきかを投票し、私が車に乗って店まで買いに行きます。しかし最近、新しいポンティアックを購入してから問題が起こっています。バニラアイスを買った時だけ、店の駐車場に戻ってキーを回しても車が動かないのです。他の味だと車は問題なく動きます。ポンティアックがバニラアイスを買った時だけ動かないというのはどういうことですか?」
ポンティアックの開発部はその手紙の内容に懐疑的でしたが、チェックするために苦情を送った男性のもとへエンジニアを派遣しました。エンジニアは男性と共に、実際にアイスクリーム屋に向かい、バニラアイスを購入。そして、駐車場に戻り車のキーを回すと、本当に車が始動しなかったとのこと。
エンジニアは男性宅に連泊し、原因究明に努めました。チョコレート味、さらにイチゴ味のアイスクリームを買った時も車は問題なく始動しましたが、バニラ味を買った時だけはなぜか車の始動に失敗したとのこと。
もちろんGMのエンジニアは、車がバニラアイスにアレルギーがあるとは思っていませんでした。エンジニアはアイスクリームを買いに行く時間、ガソリンの種類、運転する時刻などさまざまなデータをメモに取り、調査を行いました。その結果、バニラアイスを購入するときだけ、車を止めてから戻ってくるまでの時間が他の味を買った時に比べて短かったことが判明。
実は、男性が通っていたアイスクリーム屋では、・・・・
https://gigazine.net/news/20200511-vanilla-ice-allergic-car/