どうも、羅月です。本当はクリスマスイブの日に上げる予定だったのですが、原稿出来ちゃったし全部いっぺんに上げると10000字超えるので地味に三日連続で(出来たらいいけど)更新していきます。
最後少しだけエロいと感じる方が居るかもしれませんがお気になさらず。別に結合するわけじゃぁございませんので。
登場人物
秋原珪(あきはらかい):黒生徒会役員。白生徒会にも所属している。背が高く、細く見えるがしっかりと体は出来ている。優しく芯の強い性格。押しに弱い。混沌の力と秩序の力、二つを使う事が出来る。
巫上希(みかみのぞみ):黒生徒会役員。背が高く胸が大きい。以前珪に命と人生を救われた事がある。その一件で『一定周期で珪とキス類の事をしなければならない』と言う面倒な状況を押しつけられている。
江藤小夏(えとうこなつ):黒生徒会役員。学年首席で唯我独尊。貧乳。
生春美弥(きはるみや):黒生徒会役員。極貧乳。エロい話が大好き。のんちゃんの胸も大好き。
獅堂猛晴(しどうたけはる)黒生徒会役員。二年生。体を鍛えるのが好き。とある一件で長期入院していた。
登場用語
ケイオスとコスモス:混沌の神と秩序の神の名、またその神によって与えられた異能の総称。
『……クリスマスパーティ?』
『そうそう、そうにゃのだよカイちん』
ある日、冬にしてはやけに日差しが強く暖かい日曜の午後。
大事な用事があるからと美弥に呼び出された俺は多少不機嫌な様子を隠せないでいた。しかしこの天然エロロリ娘にそんな情緒など皆無なので多くは期待しないことにする。
割と小綺麗な(美弥が私物化している区画は酷かったが)黒生徒会室には美弥と小夏と巫上さんが居た。巫上さんだけは知り合ったときからこう呼んでいるので一人だけさん付けだったり。
『ほら、明日は終業式で授業も昼までだから、いろいろ準備して聖にゃる夜をにゃかのよろしい生徒会の役員どもががががっ!!!!?』
『その台詞言いたいだけじゃないの?』
『小夏、助かる……それで巫上さん、何でわざわざみんなを召集したんだ?』
『おいそこで私をスルーか』
『知るか』
どうやら体が豊かだと心にも余裕ができるらしく、巫上さんは他のつるぺた二人より何倍も話しやすい。
美弥は脱線するし小夏はとりあえず俺の意見を一回はねつけないと気がすまない。割愛するが他にも人の話をまともに聞かない奴がいる。
『えぇっと、今日はいろいろ決めた上で買い出しして、明日準備しようかと言うことなんですが』
『へぇ……メンツは?』
『西園寺会長、薫会長はクリスマスも忙しいから無理だそうで、他は多分大丈夫だと思うんだけど……』
『ほう、それは聞き捨てならないな』
不意に背後でする声が戸を揺らす。そして無遠慮に生徒会の戸が開いた。
あの、扉隔てた位置から大声でせりふ言ってから入ってこずに入ってから言えばいいんじゃ……と夏初めて出会ったときには言ったものだが、今はいわないでおく。
言うと調子に乗るからだ。
『猛晴先輩……』
『にゃんですか先輩、のんちゃんのおっぱいは私が先約済みですよ。こちらにおにゃまえの記帳をおねがいします』
『ん、そうか……んでだ、』
『普通に書き込んでんじゃねぇ!!』
俺は先輩後輩の壁など瓦割りする勢いで彼を殴り飛ばし用紙(希の制服写真の裏を使っていた)をシュレッダーにぶち込む。何台か前の先輩が職員室までもってくのがめんどいからと経費を浪費して購入した伝説の品だ。某悪友の改造のおかげでかって長いことたつのに最新機に負けないスペックを誇っている。
『うわあぁあん全人類の夢と希望がっ!!!』
『ん、冗談だったんだが……すまないな美弥』
『まず巫上さんに謝れ!!!!!』
いつの間にか大きな体を小さくし部屋の隅で貞操を守ろうとガクガクブルブルしている彼女が不憫でならなかったのでもう一度きつく言っておく。
獅堂猛晴(しどうたけはる)、こんな先輩でも割とすごい人なのでちゃんと敬意は払うが、まあ軽犯罪には武力制裁と言うことで。
『ともかく……ほら希、戻って』
『ううう……』
『ともかくだ、俺だって入院分の勉強とかで忙しいんだ』
『まあそれを言われると二の句が継げないんですが……』
『ともかく、やっぱり案件はメールにしたから』
『じゃあ何でわざわざ呼んだんだよ小夏』
『あんたらが欲に任せてツッコミに明け暮れるから字数制限が押してんだけど』
『……サーセン』
『よ、欲に任せてセックしげるもげがぁっ!!!!?』
俺は素直に頭(こうべ)を垂れた。とりあえず美弥のように小夏の制裁を受けたくなかったので。
経絡系をピンポイントでぶち抜かれた美弥はその場で水を抜かれた魚のようにピクピクしていた。
小夏のメールの内容によると、だいたい買い出しにいくものは決まったからそれを分担して買いに行くこと、レシートもらわないと自腹になること(後で合計金額出して割り勘)、なんか楽しい企画案を出すこと、後は買いにいくもののリストが書かれてあった。
買い出し班は俺と巫上さんらしい、配分的に。買い出す物資の数が多すぎるし。
『巫上さん、そんなに持たなくても大丈夫だって……』
『これくらい余裕です、秋原君、小さいけど重いやつばっかり持ってるじゃないですか』
『う……何かさ、やなんだよ。見た目的にも、個人的にも。片方はみてくれで申し訳ないけど』
照れ隠しについた嘘と偽らざる気持ち。いくら巫上さんが力強くたって彼女は女の子だ。
誰よりも清楚で優しくて、一緒にいて安心できるから。
だから、肉体は守れても心を知らず知らずのうちに削られていることもある。そんな彼女を守りたいと誓ったから。
これくらいのことはしてやりたいのだ。
『う~ん、そう言うことなら』
『ここまでありがと、助かったよ……ん?』
差しだそうとした手が引っ込められる。そう言えば渡すとはまだいってないはずだ。自分の完全記憶能力が無駄に役に立っている。
そんな事を彼女が考えているのかはわからないけれど、優れた判断力、とっさのひらめきは群を抜く。
『私、まだ渡すなんていってないです』
『またそんな子供じみたことを……まあ予想はしてたけど』
『分かってるじゃないですか、流石は完全記憶能力』『んで、どうしてほしいわけ?』
う~ん、と思案する素振りを見せる彼女。その動作をずっと見ていても良かったが、あんまり公共のスペースでいちゃラブするのも宜しくない。
『の……のんちゃん、て、手伝うよ』
『あ、ありがとう……』
彼女はずるいと前々から思っていた。自分の事を、他の女子が呼ぶように『のんちゃん』と呼んでくれだなんて。それでいて俺のことは秋原君と呼ぶだなんて。
別に何か別の呼び方で呼んでほしいわけでは無いのだけれど。
顔を真っ赤にする俺に対して彼女もまたうつむき照れを隠している。
彼女は、ずるい。
『さ、さっ、まだ買ってないものが色々ありますよ秋原君っ』
『あ、ちょっ……』
さっきまで彼女がひょいひょいと持っていた荷物の重さに足を引かれ一歩前へ踏み出せないとは情けない。
彼女はずるかった。持てばわかる、ずっと無理をしていたのだ。彼女の力に甘んじたり周りの目に言い訳していた自分が情けない。
『ほら、早くいかないと小夏ちゃんに殺されますよ』
『なっ、それはまずい……急ごうのんちゃん』
『はいっ!』
再び歩き出す。彼女の一言でこんなにも力がわいてくる自分はゲンキンなのだろうか。
だが……過去の記憶を反芻する。彼女の笑顔を守ることができて、本当によかった。
『ん……雨か』
『うわ~、まずいです』
『……何でそんな嬉しそうなんだ? いや聞かないけど』
希の目はきらきらと輝いていた。これはあれか、フラグなのか。お約束なのか。
『とりあえず、俺の男子寮が近いから、そこに荷物を運ぼうか』
『了解しました、此間言ってたあれも見せてくださいね』
『分かったよ……』
折り畳み式の傘を持ち歩いていてよかった。二人ではいるならもっと大きいものがよかったのだが。
とりあえず希を優先し、次に濡れるとまずい食材。自分の事は文字通り二の次だった。
最後少しだけエロいと感じる方が居るかもしれませんがお気になさらず。別に結合するわけじゃぁございませんので。
登場人物
秋原珪(あきはらかい):黒生徒会役員。白生徒会にも所属している。背が高く、細く見えるがしっかりと体は出来ている。優しく芯の強い性格。押しに弱い。混沌の力と秩序の力、二つを使う事が出来る。
巫上希(みかみのぞみ):黒生徒会役員。背が高く胸が大きい。以前珪に命と人生を救われた事がある。その一件で『一定周期で珪とキス類の事をしなければならない』と言う面倒な状況を押しつけられている。
江藤小夏(えとうこなつ):黒生徒会役員。学年首席で唯我独尊。貧乳。
生春美弥(きはるみや):黒生徒会役員。極貧乳。エロい話が大好き。のんちゃんの胸も大好き。
獅堂猛晴(しどうたけはる)黒生徒会役員。二年生。体を鍛えるのが好き。とある一件で長期入院していた。
登場用語
ケイオスとコスモス:混沌の神と秩序の神の名、またその神によって与えられた異能の総称。
『……クリスマスパーティ?』
『そうそう、そうにゃのだよカイちん』
ある日、冬にしてはやけに日差しが強く暖かい日曜の午後。
大事な用事があるからと美弥に呼び出された俺は多少不機嫌な様子を隠せないでいた。しかしこの天然エロロリ娘にそんな情緒など皆無なので多くは期待しないことにする。
割と小綺麗な(美弥が私物化している区画は酷かったが)黒生徒会室には美弥と小夏と巫上さんが居た。巫上さんだけは知り合ったときからこう呼んでいるので一人だけさん付けだったり。
『ほら、明日は終業式で授業も昼までだから、いろいろ準備して聖にゃる夜をにゃかのよろしい生徒会の役員どもががががっ!!!!?』
『その台詞言いたいだけじゃないの?』
『小夏、助かる……それで巫上さん、何でわざわざみんなを召集したんだ?』
『おいそこで私をスルーか』
『知るか』
どうやら体が豊かだと心にも余裕ができるらしく、巫上さんは他のつるぺた二人より何倍も話しやすい。
美弥は脱線するし小夏はとりあえず俺の意見を一回はねつけないと気がすまない。割愛するが他にも人の話をまともに聞かない奴がいる。
『えぇっと、今日はいろいろ決めた上で買い出しして、明日準備しようかと言うことなんですが』
『へぇ……メンツは?』
『西園寺会長、薫会長はクリスマスも忙しいから無理だそうで、他は多分大丈夫だと思うんだけど……』
『ほう、それは聞き捨てならないな』
不意に背後でする声が戸を揺らす。そして無遠慮に生徒会の戸が開いた。
あの、扉隔てた位置から大声でせりふ言ってから入ってこずに入ってから言えばいいんじゃ……と夏初めて出会ったときには言ったものだが、今はいわないでおく。
言うと調子に乗るからだ。
『猛晴先輩……』
『にゃんですか先輩、のんちゃんのおっぱいは私が先約済みですよ。こちらにおにゃまえの記帳をおねがいします』
『ん、そうか……んでだ、』
『普通に書き込んでんじゃねぇ!!』
俺は先輩後輩の壁など瓦割りする勢いで彼を殴り飛ばし用紙(希の制服写真の裏を使っていた)をシュレッダーにぶち込む。何台か前の先輩が職員室までもってくのがめんどいからと経費を浪費して購入した伝説の品だ。某悪友の改造のおかげでかって長いことたつのに最新機に負けないスペックを誇っている。
『うわあぁあん全人類の夢と希望がっ!!!』
『ん、冗談だったんだが……すまないな美弥』
『まず巫上さんに謝れ!!!!!』
いつの間にか大きな体を小さくし部屋の隅で貞操を守ろうとガクガクブルブルしている彼女が不憫でならなかったのでもう一度きつく言っておく。
獅堂猛晴(しどうたけはる)、こんな先輩でも割とすごい人なのでちゃんと敬意は払うが、まあ軽犯罪には武力制裁と言うことで。
『ともかく……ほら希、戻って』
『ううう……』
『ともかくだ、俺だって入院分の勉強とかで忙しいんだ』
『まあそれを言われると二の句が継げないんですが……』
『ともかく、やっぱり案件はメールにしたから』
『じゃあ何でわざわざ呼んだんだよ小夏』
『あんたらが欲に任せてツッコミに明け暮れるから字数制限が押してんだけど』
『……サーセン』
『よ、欲に任せてセックしげるもげがぁっ!!!!?』
俺は素直に頭(こうべ)を垂れた。とりあえず美弥のように小夏の制裁を受けたくなかったので。
経絡系をピンポイントでぶち抜かれた美弥はその場で水を抜かれた魚のようにピクピクしていた。
小夏のメールの内容によると、だいたい買い出しにいくものは決まったからそれを分担して買いに行くこと、レシートもらわないと自腹になること(後で合計金額出して割り勘)、なんか楽しい企画案を出すこと、後は買いにいくもののリストが書かれてあった。
買い出し班は俺と巫上さんらしい、配分的に。買い出す物資の数が多すぎるし。
『巫上さん、そんなに持たなくても大丈夫だって……』
『これくらい余裕です、秋原君、小さいけど重いやつばっかり持ってるじゃないですか』
『う……何かさ、やなんだよ。見た目的にも、個人的にも。片方はみてくれで申し訳ないけど』
照れ隠しについた嘘と偽らざる気持ち。いくら巫上さんが力強くたって彼女は女の子だ。
誰よりも清楚で優しくて、一緒にいて安心できるから。
だから、肉体は守れても心を知らず知らずのうちに削られていることもある。そんな彼女を守りたいと誓ったから。
これくらいのことはしてやりたいのだ。
『う~ん、そう言うことなら』
『ここまでありがと、助かったよ……ん?』
差しだそうとした手が引っ込められる。そう言えば渡すとはまだいってないはずだ。自分の完全記憶能力が無駄に役に立っている。
そんな事を彼女が考えているのかはわからないけれど、優れた判断力、とっさのひらめきは群を抜く。
『私、まだ渡すなんていってないです』
『またそんな子供じみたことを……まあ予想はしてたけど』
『分かってるじゃないですか、流石は完全記憶能力』『んで、どうしてほしいわけ?』
う~ん、と思案する素振りを見せる彼女。その動作をずっと見ていても良かったが、あんまり公共のスペースでいちゃラブするのも宜しくない。
『の……のんちゃん、て、手伝うよ』
『あ、ありがとう……』
彼女はずるいと前々から思っていた。自分の事を、他の女子が呼ぶように『のんちゃん』と呼んでくれだなんて。それでいて俺のことは秋原君と呼ぶだなんて。
別に何か別の呼び方で呼んでほしいわけでは無いのだけれど。
顔を真っ赤にする俺に対して彼女もまたうつむき照れを隠している。
彼女は、ずるい。
『さ、さっ、まだ買ってないものが色々ありますよ秋原君っ』
『あ、ちょっ……』
さっきまで彼女がひょいひょいと持っていた荷物の重さに足を引かれ一歩前へ踏み出せないとは情けない。
彼女はずるかった。持てばわかる、ずっと無理をしていたのだ。彼女の力に甘んじたり周りの目に言い訳していた自分が情けない。
『ほら、早くいかないと小夏ちゃんに殺されますよ』
『なっ、それはまずい……急ごうのんちゃん』
『はいっ!』
再び歩き出す。彼女の一言でこんなにも力がわいてくる自分はゲンキンなのだろうか。
だが……過去の記憶を反芻する。彼女の笑顔を守ることができて、本当によかった。
『ん……雨か』
『うわ~、まずいです』
『……何でそんな嬉しそうなんだ? いや聞かないけど』
希の目はきらきらと輝いていた。これはあれか、フラグなのか。お約束なのか。
『とりあえず、俺の男子寮が近いから、そこに荷物を運ぼうか』
『了解しました、此間言ってたあれも見せてくださいね』
『分かったよ……』
折り畳み式の傘を持ち歩いていてよかった。二人ではいるならもっと大きいものがよかったのだが。
とりあえず希を優先し、次に濡れるとまずい食材。自分の事は文字通り二の次だった。


